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2017/05/11 09:08RBNZのハト派見解を受けてNZドル下落

(欧米市場レビュー)

10日の欧米の為替市場では、米ドルが底堅く推移しました。ユーロは対ドルでほぼ横ばい。対円では小幅に上昇しました。加ドル/円は一時83.69円まで上昇。WTI原油先物が前日終値比+3.2%と今年最大の上昇となったことが材料視されました。

欧州時間では、債券利回りが低下。トランプ大統領がコミーFBI(米連邦捜査局)長官を突如解任したことがリスクオフのムードを強めました。また、オランダ議会で証言したドラギECB総裁は、仏大統領選挙が波乱なく終えたことなどを背景に「下振れリスクはさらに低下した」との見解を示しました。一方、インフレ圧力は依然弱く、「(ECBの金融緩和政策の)成功を宣言するのは時期尚早」と発言。ハト派寄りの内容がユーロの重石となりました。

米国時間では、米10年債利回りが上昇し、米ドルのサポート材料となりました。ボストン連銀のローゼングレン総裁は、経済が同総裁の予想通りに進展する場合、「バランスシートの穏やかな縮小(テーパリング)と、年内にあと3回の利上げが妥当だ」と発言。ローゼングレン総裁のタカ派な発言に加え、昨日行われた米10年債の入札が低調だったことが米金利の上昇要因となりました。

(本日の相場見通し)

本日朝方、NZドル/米ドルは0.68ドル台前半、NZドル/円は77円台後半まで下落しました。

本日午前6時、RBNZ(NZ準備銀行)は政策金利を過去最低の1.75%に据え置きました。RBNZは、インフレ率が2018年第1四半期に1.1%に鈍化すると予想。ウィーラー総裁は会合後の会見で、「金融政策は相当の期間緩和的になるだろう」と述べました。

NZの第1四半期CPIが2.2%に上昇する中、市場ではRBNZの早期利上げ観測が高まっていました。しかし、RBNZの見通しが予想以上にハト派だったことがNZドルの下落材料となりました。

本日はBOE(英中銀)のMPC(金融政策委員会)が予定されています。今回のMPCでは金融政策の現状維持が決定されそうです。英経済は、英ポンド安を背景に強めの経済指標も散見され、インフレも上昇傾向にあります。委員の一部には、利上げするのにEU離脱の枠組みが明確になるのを待つ必要はないとの意見もあり、MPCでどのような見解が示されるか注目でしょう。

(市場調査部 根岸慎太郎)

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