市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/05/02 09:17米経済指標は軟化するも景況改善の可能性示す。今週は米議会の動向にも注目

(欧米市場レビュー)

1日の欧米の為替市場では、欧州市場が祝日(メーデー)で薄商いの中、3日の米FOMCや5日の米雇用統計を控え様子見姿勢の強い展開となりました。

米3月PCE(個人消費支出)デフレーターは前年比+1.8%と2月の+2.1%から軟化。PCEコア・デフレーターも+1.6%と2月の1.8%から低下しました。また、4月の米ISM製造業景況指数は54.8と3月の57.2から低下。米経済指標は軟調となりましたが、為替市場への影響は限定的でした。

(本日の相場見通し)

米経済指標は軟調でしたが、それほど悪い内容ではありませんでした。そのため、米ドルは底堅く推移する可能性がありそうです。

米PCEでは、インフレ調整後の可処分所得は前月比+0.5%と2015年12月以来の伸びを記録。貯蓄率は5.9%と前月の5.7%から上昇しました。実質所得が増加し、貯蓄が増えた点は今後の消費につながるかもしれません。

ISM製造業景況指数は3月から軟化しましたが、景気拡大局面の50を依然上回っています。4月は新規受注や雇用などが低下する一方、生産指数や輸出が前月比で上昇。顧客在庫は低下しました。今後、低下した新規受注などの反発につながる可能性はあります。また、4月は製造業18業種中16業種が活動拡大を報告。縮小を報告したのはアパレル1業種のみでした。

米議会の動向にも引き続き注目です。ニュースサイトのアクシオスは「米下院共和党はオバマケア改廃案の採決が3日になると民主党に伝えた」と報じました。コーン米NEC(国家経済会議)委員長は「票数を確保したと確信している」としたうえで、「オバマケア改廃法案を下院本議会に持っていく」と米CBSに述べました。

米2017年度暫定予算は5日までとなっているため、それ以降(2017年9月末まで)の予算は5日までに成立させる必要があります。30日に両党は包括予算で合意しましたが、民主党はオバマケア改廃に反対しているため、同法案の採決をめぐり予算に対する不透明感が高まるかもしれません。その場合、為替市場へ影響する可能性もあり、注目です。

(市場調査部 根岸慎太郎)

---------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2018.12.19 08:21 更新米FOMCに注目!!【ポイント】・米WTI先物が約1年4カ月ぶりの安値。カナダドルへの下落圧力に・FOMC(米連邦公開市場委員会)は0.25%の利上げを決めるとの見方が有力・FOM…
  • 2018.12.18 08:29 更新NYダウが大幅安。原油価格が1年2カ月ぶりの安値【ポイント】・米景気の先行き懸念から米国株には下落圧力・主要国株価が下落すれば、円高圧力が加わる可能性あり・原油安は資源国通貨にとってマイナス材料(欧米市場レビ…
  • 2018.12.17 08:28 更新今週は、米FOMCの結果や欧州の政治情勢に要注目!【ポイント】・19日の米FOMCでは、参加者の政策金利見通しやパウエル議長の会見が重要か・同じ19日に欧州では、欧州委員会による「合意なきブレグジット」に関する…
  • 2018.12.14 08:25 更新EUサミットの結果が英ポンドやユーロの相場材料に!?【ポイント】・EUサミットで、ブレグジット協定案に関して英国議会が受け入れ易い提案がなされるか・欧州委員会が、財政赤字見通しを下方修正したイタリア予算案を承認す…
  • 2018.12.13 08:23 更新本日13日、ECBとトルコ中銀が政策金利を発表!!【ポイント】・メイ英首相(保守党党首)の続投が決定。ただ、ブレグジットをめぐる不透明感は残存・ドラギ総裁は、ECB (欧州中銀)の金融政策の先行きについて新たな…

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ