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2017/03/30 08:52ブレグジットのプロセス開始!英ポンドは上値が重い展開か

(欧米市場レビュー)

29日の欧米の為替マーケットでは、ユーロが下落。ユーロ/米ドルは一時1.0739ドル、ユーロ/円は119.00円まで下落しました。ロイターによると、ECB当局者は3月のECB理事会後のドラギ総裁の発言を市場は拡大解釈していると指摘。また、(ECBは)金融緩和政策はまだ終了していないことを明確に示すことを望むとも述べたとの報道が材料視されました。

英国はEUを離脱することを正式に通知しました。ただ、通知自体は市場に織り込まれていたこともあり、英ポンドへの影響は限定的でした。

注目されたFRB当局者の発言では、年内の利上げペース加速を2人が示唆しましたが、米ドルへの影響はあまり見られませんでした。

EIA(米エネルギー情報局)が発表した週間統計でガソリン在庫の減少が確認されたことで、WTI原油先物が上昇。これを受けて加ドルは対ドル、対円ともに強含む展開となりました。

欧米株はまちまち。独DAXは前日比+0.44%、英FTSE100は同+0.41%となりました。NYダウ、S&P500、NASDAQはそれぞれ前日比-0.20%、+0.11%、+0.38%で取引を終えました。

(本日の相場見通し)

昨日、SF連銀のウィリアムズ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁は、それぞれ年内あと3回の利上げの可能性がある(市場の織り込みは2回)と示唆しました。一方でFOMC投票権を有するシカゴ連銀のエバンス総裁は年内1回もしくは2回の利上げを支持、ややハト派的な内容となりました。

エバンス総裁はもともとハト派寄りとみられています。足元の米経済は堅調とみられ、今後の経済指標などの結果で、ハト派寄りのFRB当局者も利上げ加速に傾くか注目です。

英国は正式にEUへ離脱を通知し、離脱交渉のプロセス(※)が始まりました。交渉は出だしからつまずく可能性もありそうです。

(※)詳しくは「スポットコメント」をご参照ください。

最初の焦点となりそうなのは、英国に住むEU国民(または、EUに住む英国国民)の権利の保証やEU予算の分担金の支払いなどの離脱協定です。英国が通商などを含めた将来に関する交渉を同時並行で進めることを望む一方、EU側は離脱交渉の大枠で合意できなければ将来に関する交渉には応じない構えです。

将来に関する交渉への不透明感から、英ポンドは上値の重い展開が続くかもしれません。

(市場調査部)

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