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2017/03/27 09:15オバマケア改廃法案の採決見送りで米ドルは弱含む可能性。今週は欧米のCPIに注目!

(欧米市場レビュー)

24日の欧米の為替マーケットでは、米ドル/円は小幅に反発。オバマケア改廃法案に関して、可決に必要な票が足りず下院での採決が見送られました。ただ、トランプ大統領は、今後は税制改革に焦点を当てる意向を示し、米ドル/円のサポート要因となりました。

ユーロは対米ドルで一時1.0814ドル、対円で120.19円まで上昇しました。EUの3月PMI(購買担当者指数)製造業が56.2と市場予想の55.3を上回る結果となったことが材料視されました。

欧米株はまちまち。独DAXは前日比+0.20%、英FTSE100は同-0.05%となりました。NYダウ、S&P500、NASDAQはそれぞれ前日比-0.29%、-0.08%、+0.19%で取引を終えました。

(本日の相場見通し)

トランプ大統領はオバマケア改廃法案の採決を断念し、今後は税制改革に焦点を当てる意向を示しました。ただ、今回、党内の意見をまとめきれなかったことで、市場はその実効性に懐疑的な目を向けるかもしれません。

オバマケア改廃法案に反対していたフリーダム・コーカス(下院自由議員連盟)は、緊縮財政には基本的に賛同しているため税制改革では今回ほど反対しないかもしれません。一方で、ティーパーティーなど、共和党内の財政中立派は税制改革に懸念を示しそうです。今後は税制改革の内容などとともに、トランプ大統領の政権運営がカギとなりそうです。

今週は欧米のCPI(消費者物価指数)に注目です。

欧州域内では物価が上昇傾向にあります。ただ、ECBが重視する傾向にある総合CPIの足元での上昇は2月までのエネルギー価格が大きな要因です。そのエネルギー価格は3月以降弱含んでおり、ECBが基調的なインフレが上向いていると判断するのはまだ先となりそうです。

FRBが重視するPCE(個人消費支出)コアは1.7%と、FRBの目標である2%に迫りつつあります。2月PCEコアが2%へ向けて上昇するようなら、米利上げ観測のサポート材料となりそうです。その場合、米ドルには上昇圧力が加わるかもしれません。

29日(水)には、メイ英首相がEUに対して英国の離脱を通知する予定です。これにより、英国とEUの離脱交渉が開始されます。

EUは離脱時の拠出金として約600億ユーロの支払いを求めていますが、英政府は巨額の拠出金の支払いには否定的のようです。EUは拠出金の支払いを通商などの交渉の前提条件としており、拠出金の額で折り合いがつかなければ、交渉はいきなり暗礁に乗り上げるかもしれません。その場合、英ポンドに下落圧力が加わるかもしれません。

(市場調査部)

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