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2017/03/22 09:12米国株や原油価格の動向に注目。米週間石油在庫統計が資源国通貨に影響を与える可能性あり

[欧米市場レビュー]

21日の欧米時間の外国為替市場では、円が全面高の展開。一時、米ドル/円は111.55円、豪ドル/円は85.80円、NZドル/円は78.54円へと下落しました。ダウ平均など米国の主要株価指数の下落を背景に、リスク回避の動きが強まり、円の支援材料となりました。

ポンドが対米ドルや対ユーロで上昇。英国の2月CPI(消費者物価指数)が前年比+2.3%と、市場予想の+2.1%を上回ったことが、ポンドを押し上げました。CPI上昇率がBOE(英イングランド銀行)のインフレ目標である+2%を超えたのは、2013年11月以来、3年3か月ぶりです。


[本日の相場見通し]

米国の医療保険制度改革(オバマケア)の改廃法案をめぐる不透明感が高まっています。共和党は早ければ23日にも議会審議を始める方針ですが、民主党は法案に反対。共和党内でも、保守派と穏健派で意見が割れており、予断を許さない状況のようです。

トランプ大統領が共和党内をまとめられないことで、オバマケアの改廃だけでなく、企業減税なども迅速に実行するのは難しいのではないかとの懸念が浮上。それが昨日(21日)の米国株の下落の背景でした。引き続き、米国株の動向に注目です。

また、原油価格にも注意が必要です。原油価格の代表的な指標である米WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)先物は足もとで1バレル=48ドル前後で推移し、約4か月ぶりの安値圏にあります。米国のシェールオイル増産観測が浮上。供給過剰懸念がWTI先物に下押し圧力を加えています。

本日(22日)、EIA(米エネルギー省エネルギー情報局)による米国の週間原油在庫統計が発表されます。市場予想は前週比177万バレル程度の増加。予想からかけ離れる結果になればWTI先物が反応する可能性があります。その場合、カナダドルなど資源国通貨に影響を与えることも考えられるため、注意が必要です。


(出所:Bloombergより作成)

(アナリスト 八代和也)

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