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2017/03/03 09:33米FRBのイエレン議長&フィッシャー副議長の講演に注目!!

[欧米市場レビュー]

2日の欧米時間の外国為替市場は、米ドル買いの展開。一時、米ドル/円は114.57円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.0494米ドル、豪ドル/米ドルは0.7558米ドル、NZドル/米ドルは0.7048米ドルへと下落しました。FRB(米連邦準備理事会)のパウエル理事が「3月利上げの論拠が揃ってきた。(利上げが)議論されるだろう」と発言。NY連銀のダドリー総裁やブレイナード理事を含めて、FRB当局者から3月14-15日のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げに前向きな発言が相次いでいることで、3月利上げ観測が一段と高まり、米ドルの支援材料となりました。


[本日の相場見通し]

今週に入り、FRB当局者が3月FOMCでの利上げに前向きな発言をしています。

2月28日にNY連銀のダドリー総裁が「金融政策を引き締める根拠は今やかなり強まっている」と発言。同日にはサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が6月よりも3月に利上げするほうが、自身を含め多くのFRB当局者が現在適切と考えている(今年)3回以上の利上げが可能になるとの見解を示しました。

さらに、3月1日にはブレイナード理事が米経済は完全雇用に近づき、インフレ率も目標に徐々に向かっていると指摘し、「成長の継続を踏まえると、緩和措置を段階的に取り除くことが早期に適切となる可能性が高い」とコメント。そして、パウエル理事が2日に「3月利上げの論拠が揃ってきた」と語りました。

とりわけ利上げに慎重なハト派と言われるダドリー総裁やブレイナード理事が利上げの可能性に言及したことで、市場では3月FOMCでの利上げ観測が急浮上。市場の金融政策見通しを反映するFF金利先物では、2日時点で3月FOMCでの利上げ確率が90.0%(据え置きが10.0%)織り込まれています。

3月利上げ観測が米ドルを押し上げるなか、本日(3日)はフィッシャー副議長とイエレン議長が講演を行います。講演開始時間は、フィッシャー副議長がNYで米東部時間3日午後0時30分(日本時間4日午前2時30分)、イエレン議長がシカゴで米東部時間同午後1時(同午前3時)。

イエレン議長らの講演が3月利上げ観測を一段と強める内容になれば、米ドルが上昇する可能性があります。一方、イエレン議長らが利上げに慎重な見解を示した場合、米ドルが下落しそうです。FF金利先物を参考にすると、3月利上げはかなり市場に織り込まれています。そのため、仮に利上げがなかった場合に失望感が大きくなる可能性があります。

本日の為替市場は、イエレン議長とフィッシャー副議長の発言に敏感に反応することが考えられます。来週の為替市場の動向に影響を与える可能性もあるため、注目です。

(アナリスト 八代和也)

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