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2017/02/09 09:32RBNZ声明を受けてNZドルが下落。利上げ観測の後退がNZドルの重石に!?

[欧米市場レビュー]

8日の欧米時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/円は81.17円、NZドル/米ドルは0.7243米ドルへと下落しました。9日(日本時間午前5時)、RBNZ(NZ準備銀行)は政策金利を市場予想通り1.75%に据え置いたものの、声明で政策金利をかなりの期間据え置くことを示唆し、利下げに含みを残したことが、NZドルの下落圧力となりました。


[本日の相場見通し]

RBNZは今朝、政策金利を過去最低の1.75%に据え置きました。

声明では、インフレ率が目標(+1〜3%)内に戻ったことを指摘したうえで、「インフレ率は目標中央値(+2%)へ緩やかに回復する」との見解を示しました。NZの昨年10-12月期CPI(消費者物価指数)は前年比+1.3%と、7-9月期の+0.4%から上昇率が高まり、RBNZのインフレ目標の範囲内に9四半期ぶりに収まりました。

金融政策については、「かなりの期間、緩和的になる」と表明。「とりわけ国際的な見通しに多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」と指摘し、追加利下げに含みを残しました。

ただし、RBNZのウィーラー総裁は声明公表後の会見で、「バイアスは“緩和”から“中立”へと変化している」と明言。RBNZの金融政策の方向が“利下げ”から“利下げと利上げのいずれもあり得る”へと変化したことが示されました。

市場では、RBNZが年内にも利上げに転じるとの見方があり、それが年初からのNZドルの上昇要因のひとつになっていました。RBNZがかなりの期間、政策金利を据え置く可能性を示したことで、早期利上げ観測は後退するとみられます。NZドルは目先、下値を試す展開になる可能性があります。

米ドル/円は今週に入り、111円台半ば〜113円のレンジで上下を繰り返しています。本日は、ブラード米セントルイス連銀総裁やエバンス米シカゴ連銀総裁の講演が予定されています。ただし、10日(金)に日米首脳会談が控えているため、講演でFRB(米連邦準備理事会)の今後の金融政策についてよほど大きな材料が提供されない限り、米ドル/円は111円台半ば〜113円の動きが続きそうです。

(アナリスト 八代和也)

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