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2017/01/24 09:14トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」を受けて、米ドル全面安

(欧米市場レビュー)

23日の欧米の為替マーケットでは、米ドルが対主要国通貨に対して全面安。新興国通貨の大半に対しても下落しました。

職務開始日となった昨日、トランプ大統領は保護主義色を前面に押し出しました。まず、TPP(環太平洋連携協定)離脱のための大統領令に署名。そして、NAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉を表明しました。さらに、雇用を米国外に移転する企業に対して「極めて大規模」な国境税を課す方針を明らかにしました。

トランプ大統領の保護主義の強い発言などを受けて、米ドル/円は113円台後半から112円台まで下落しました。一方で、安全資産とされる金は2か月ぶりの高値となる1217ドル台まで上昇。トランプ政権への不透明感が強まる展開となりました。

リッチモンド連銀のラッカー総裁は、「現時点で、我々は出遅れるリスクがある」と述べました。ラッカー総裁が積極的な利上げを示唆したことで、米ドルの下落は一服しました。

欧米株は米ドル同様、トランプ大統領の保護主義を嫌気して下落しました。独DAXは前日比-0.73%、英FTSE100は-0.66%で取引を終えました。NYダウ、S&P500、NASDAQはそれぞれ前日比-0.14%、-0.27%、-0.04%となりました。

(本日の相場見通し)

本日の日経平均は上値の重い展開が予想されます。昨日欧米株が総じて下落したことに加え、トランプ大統領の政策に対する不透明感から積極的な買いは控えられそうです。昨日、トランプ大統領が日本との自動車貿易の不均衡(※)に関して言及している点も、日経平均の上値を重くしそうです。

(※)日本の厳しい環境規制などが参入障壁になっているとの不満が米国側では強くあります。

トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」を受けて下落した、米ドル/円も上値が重くなりそうです。

一方で、昨日リッチモンド連銀のラッカー総裁は積極的な利上げを示唆するなど、FRB関係者は比較的早い段階での利上げに傾きつつあるようにも見えます。今後、利上げ観測が一段と高まってくるようなら、米ドルのサポート材料となりそうです。

本日の注目材料は、TCMB(トルコ中銀)とSARB(南アフリカ中銀)の金融政策会合です。SARBでは金利の据え置きが予想されています。

インフレの加速やトルコリラ安に対して、TCMBは大幅な利上げが必要との見方が根強くあります。利下げを求める政府の要求をはねのけ、市場が十分と受け止めるほどの大幅な利上げができるのか注目されます。

(市場調査部)

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