市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/01/23 09:10今週の注目はトルコ中銀金融政策と米経済指標

(欧米市場レビュー)

20日の欧米の為替マーケットでは、米ドル/円が一時115円台まで上昇しましたが、その後上値が重くなり、トランプ大統領就任式を受けて114円台前半まで下落しました。クロス円もおおむね下落となりましたが、値動きは限定的でした。

日本時間21日未明に行われたトランプ大統領の就任演説は、「米国第一主義」を全面に押し出す内容となりました。一部で期待されていた減税やインフラ投資についての言及は少なく、今までの選挙戦を通じた主張とほぼ変わらない内容となりました。

米長期金利は就任式前に1月3日以来となる2.5%台まで上昇する場面が見られましたが、就任演説が始まると反落。ワシントンなどでのデモが報じられると、2.46%台まで低下しました。

欧州株は米大統領就任式を控え動意に乏しい展開でした。独DAXは前日比+0.29%、英FTSE100は-0.14%で越週となりました。

米国株は反発。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相がTVインタビューで「1月に入って原油市場では日量150万バレルの減産が実施されたと見積もっている」と発言。原油価格が上昇しエネルギー関連株が買われました。NYダウ、S&P500、NASDAQはそれぞれ前日比+0.48%、+0.34%、+0.28%上昇しました。

(本日の相場見通し)

今週は24日(火)のTCMB(トルコ中銀)金融政策会合や27日(金)米第4四半期GDP速報値の発表などが注目です。

インフレやトルコリラ安が加速する中で、TCMBの利上げが必要との見方が強くありますが、トルコ政府は依然利下げを要求しています。その中で、TCMBが市場を納得させられる大幅な利上げを実施できるか注目でしょう。

一方で、前回(第3四半期)の米GDPは在庫投資や輸出の伸びが成長率を押し上げ、3.5%と堅調な結果となりました。米第4四半期GDPの市場予想は2.1%となっており、引き続き底堅い結果となることが予想されています。

米ホワイトハウスはトランプ大統領就任に合わせて、新政権の政策は4%の経済成長達成を目指すものだとの声明をウェブサイトに掲載しました。そのための戦略として減税や規制緩和を挙げました。

一方で、FRBのイエレン議長は完全雇用に近い状態での景気刺激策はインフレ懸念を高めるとの見方を示しています。共和党内にも財政中立を求める声があり、仮に米経済指標が底堅い推移を続け、新政権の成長戦略の必要性が議論の対象となれば、政策の実効性に影響を与えることも考えられます。

米大統領選後のトランプ・ラリーはトランプ大統領の経済政策を好感した側面が強いことから、今後のマーケットを見るうえで、米経済指標は今まで以上に注目されるかもしれません。

(市場調査部)

----------------------------------------

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ