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2017/01/18 09:23トランプ次期大統領が米ドル高をけん制!米ドルは上値が重くなるか

[欧米市場レビュー]

17日の欧米時間の外国為替市場では、英ポンドが上昇。英ポンド/円は一時140.12円へと上昇しました。英国のメイ首相はEU(欧州連合)離脱の交渉方針に関する演説で、EU単一市場から離脱すると述べ、いわゆる「ハードブレグジット(強硬なEU離脱)」を表明。ただし、ハードブレグジット表明は事前に報道されており、ある程度予想されていました。また、メイ首相が最終的な離脱案は議会承認を求める意向を示したことも、ポンドが買い戻された一因と考えられます。

一方、米ドルは下落。一時、米ドル/円は112.60円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.0716米ドル、豪ドル/米ドルは0.7566米ドルへと上昇しました。トランプ次期大統領ら米当局者の発言が米ドルの重石となりました。トランプ次期大統領はWSJ(ウォールストリート・ジャーナル)とのインタビューで、「米ドルは強過ぎる」と指摘。米ドル高は中国が人民元を押し下げていることが一因であり、現在の米ドルの水準では米企業は中国と競争できないと述べました。NY連銀のダドリー総裁は、「最近の米ドル上昇は輸入価格を押し下げるとともに、国内生産者の値上げ能力を制限する」との見解を示しました。


[本日の相場見通し]

米ドルは昨日(17日)、対円や対ユーロで1か月半、対豪ドルで約2か月、対NZドルで約1か月ぶりの安値をつけました。

昨年(2016年)11月の米大統領選挙後、FRB(米連邦準備理事会)の利上げペース加速観測などを背景に、米ドル高が進みました。1月20日の米大統領就任式を前に、米ドルに調整圧力が加わりやすい地合いのなか、トランプ次期大統領が「米ドルは強すぎる」との見解を示しました。トランプ次期大統領による米ドル高けん制発言が意識されて、米ドルは上値が重い展開になる可能性があります。

本日(18日)、BOC(カナダ銀行、中央銀行)が政策金利を発表します。市場では、現行の0.50%に据え置かれるとの見方が有力。焦点は、声明や四半期に一度公表される金融政策報告で、今後の金融政策について新たな材料が提供されるかどうかになりそうです。新たな材料が提供された場合、加ドルが反応する可能性もあるため注目です。

(アナリスト 八代和也)

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