市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/01/10 09:10ハードブレグジット再燃で米国債利回り低下

(欧米市場レビュー)

9日の欧米の為替マーケットでは、英国のメイ首相のインタビュー(※)での発言を受けて米国債利回りが低下(価格は上昇)。英ポンド/円は2016年11月以来となる141円台前半まで下落しました。また、ハードブレグジットへの懸念から、米ドル/円は115.97円まで下落しました。

(※)メイ首相は「移民の制限と立法の権限回復が優先事項であり、加盟の一部を維持することではない」と発言。

また、イラクのルアイビ石油相がペルシャ湾岸南部の積み出し港からの輸出が12月に過去最高に達したことを明らかにすると、イラクの減産合意の綻びが懸念され、原油価格が下落したこともリスク回避の流れを強めました。

米ドル/円の下落を受けて、クロス円はほぼ下げる展開。その中でも、政治やテロなど多くの問題を抱えるトルコリラ/円が大きく下落しました。トルコリラ/円は昨年11月9日以来となる31円台前半まで下落しました。トルコリラは対ドルでも大きく下落し、過去最安値を更新しました。

欧州株は下落。昨日発表されたEU失業率が前回に引き続き高止まりしていることを受け、景気に対する懸念が強まりました。その中で、英FTSE100は英ポンド安を好感して上昇。過去最高値を更新しました。

米国株は反落。米国債利回りの低下を受けて金融株が下落。原油安もエネルギー関連株の下落圧力となりました。

(本日の相場見通し)

本日の日経平均は、昨日の欧米の株安や米ドル/円の下落を受けて上値の重い展開が予想されます。

米ドル/円も上値は重そうです。直近で米ドル/円と高い相関性を示している日米長期金利差は、米国債利回りの上昇に一服感が出てきたことで、一段の拡大は難しそうです。米ドル/円が一段と上昇するためには、トランプ次期政権の政策の実効性やその程度、またそれに伴う米利上げペース加速などが明確になるなどの新たな材料が必要と考えられます。

昨日大きく下落したトルコリラ/円は、政治的リスクやテロなど、下落圧力の強い展開がしばらく続くことが考えられ、引き続き注意が必要でしょう。

(市場調査部)

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ