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2017/01/06 08:56米長期金利低下で米ドル/円続落

(欧米市場レビュー)

5日の欧米の為替マーケットでは、米ドルが下落しました。昨日発表された12月ADP雇用統計が予想(17.5万人)を下回る15.3万人となったことで、本日の米雇用統計の結果が低調になるとの観測から、米長期金利が低下したことが背景です。

米10年債利回りは2.3%台まで低下。米ドル/円は一時115.22円まで下落しました。

その後発表された12月ISM非製造業景況指数は予想(56.8)を上回る良好な結果(57.2)となりましたが、個別指数では新規受注が4.6増加する一方で、雇用が4.4低下するなどまちまちな内容となり影響は限定的でした。

米ドル/円の下落の影響を受けてクロス円は全面安となりました。特に、米ドル/円の上昇に支えられていたトルコリラ/円は一時32円を割り込むなど、下げが目立ちました。

米ドル安の中で、ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルなどのドルストレートは全面的に上昇しました。

欧州株は動意に乏しい展開でした。独DAXは前日比+0.01%、英FTSE100は+0.08%で取引を終えました。小幅高で終えた英FTSE100ですが、終値ベースで連日の最高値更新となりました。

米国株は米長期金利の低下に伴い、金融株を中心に下落しました。NYダウ、S&P500はそれぞれ前日比-0.21%、-0.08%で取引を終えました。利益見通しの下方修正などで小売株も軟調。一方で既存の小売業界と競合しているアマゾンなどが上昇し、NASDAQは前日比+0.20%となりました。NASDAQは終値ベースで最高値を更新しました。

(本日の相場見通し)

昨日、米ドル/円や米国株が下落したことで、本日の日経平均は下落圧力が強まりそうです。ただ、午後には日銀ETF買いや米雇用統計を控え値動きは限定的となるかもしれません。

本日の注目材料は、12月米雇用統計(日本時間22:30)です。ADP雇用統計が予想を下回る結果となったことから、とりわけNFP(非農業部門雇用者数)に注目でしょう。

一方で、失業率が4.6%(前回値)と完全雇用に近い水準であることから、NFPの多少の下振れは大きなネガティブ材料にはならないかもしれません。その場合、賃金上昇率など雇用の中身がマーケットの判断材料となるかもしれません。

その他注目材料
・エバンス・シカゴ地区連銀総裁(日本時間7日2:15)講演
・ラッカー・リッチモンド地区連銀総裁(同3:00)講演

(市場調査部)

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