市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/12/21 09:17日米金利差拡大の見方が強まる!クリスマス・ウィークで薄商いの中、大口フローには要注意!

[欧米市場レビュー]

20日東京市場後場の米ドル/円は、一時117.79円まで上昇しました。日銀が金融政策決定会合で、景気判断を若干上方修正したことを受け、日経平均株価が年初来高値を更新し、リスク選好の円売り圧力が強まったことが背景。

日銀の金融政策決定会合では、市場の予想通り金融政策を現状維持し、日本の景気判断を若干上方修正、また、市場の思惑通りETF買い入れを実施(従来型のETFを742億円購入)しました。

注目の黒田日銀総裁の記者会見では、「円安が今の時点で行き過ぎなど弊害があるとの見通しはない」と発言しました。市場は円安容認と受け止め、円は対主要通貨に対して売られる展開となりました。また、同総裁の「海外金利の上昇に応じて、操作目標を引き上げることはまったく考えていない」との発言も円安の動きに拍車をかけました。

欧州市場の米ドル/円は、日米金利差がさらに拡大するとの思惑から、買いが先行。米ドル/円は、一時日通し高値の118.21円まで上昇しました。米FRBが来年の利上げペースを加速するとの見方が広がる一方で、黒田日銀総裁が「長期金利の引き上げは考えていない」と発言したことが背景。

米ドル/円が上昇したことを受け、クロス円も軒並み日通し高値を更新しました。ユーロ/円は122.78円、英ポンド/円は146.32円、豪ドル/円は85.69円、NZドル/円は81.75円を示現。

一方で、ユーロは売られました。ユーロ/米ドルは、伊モンテ・パスキ銀行に関する報道(※)が嫌気され、一時2003年1月以来の安値水準の1.0350ドルまで下落。
(※)関係筋:「モンテ・パスキ増資未達となる可能性、政府が支援へ」

NY 市場の米ドル/円は、欧州市場の流れ受け、買いが先行したものの、NY市場クローズにかけては伸び悩む展開となりました。ビッグイベントを通過し、クリスマス・ウィークに入ったこともあり、取引は薄く短期筋の売買が中心でした。


[本日の相場見通し]
 
本日東京市場の米ドル/円とクロス円は、日経平均株価が堅調に推移するとの予想の下、リスク選好の円売りフロー主体の堅調推移が予想されます。米ドル/円に関しては、日米金利差拡大の見方が強まっており、下値は堅いとの予想が増えておりますが、118円台後半には、大量の防戦売り注文(※)が散見され、上値も限定的となるのではないでしょうか。(※)12月16日付のToday’s Flashをご覧ください。

本日の外国為替市場は、ビッグイベントが通過したこと、さらには海外の参加者がクリスマス休暇を取っていることもあり、全般的に薄商いが予想され、大口のフローにより為替相場が大きく振れる可能性があるので注意が必要です。

本日の日経平均株価は、NYダウとナスダック総合指数がともに史上最高値を更新したことに加え、夜間の日経平均先物も上昇したことから、堅調に推移することが予想されます。ただ、今週に入り、本邦の機関投資家より利益確定の売り注文が観測されており、上値は限定的と思われます。 

 (市場調査部)

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