市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/12/16 09:05米10年債利回り上昇継続中!本邦実需筋(輸入業者)や海外ファンドの動きに要注意!!

[欧米市場レビュー]
 
15日未明のFOMCの結果発表後に117円台前半に上昇したドル/円は、15日が5・10日(ゴトー日)(※)にあたったことから、仲値(銀行等の対顧客レートで、毎朝9時55分の為替レートを参考に決定されます)に向けて輸入企業による大口の買い注文が散見され、117.84円まで上昇しました。 
 
(※)日本の商慣習で、5日、10日、15日、20日、25日、30日など、5・10日(ゴトー日)と呼ばれる日に輸入決済を行う業者が多く、円売り注文が銀行等の仲値の決定する時間に向け集中することがあります。
 
欧州時間の為替相場は、米10年債利回りが急伸したことから、ドルが対円に対して買われる展開となりました。ドル/円は2月3日以来の高値118.65円まで上昇し、中でも海外勢の買い需給が目立ちました。クロス円も上昇し、ユーロ/円は124.08円、英ポンド/円は148.43円、豪ドル/円は87.49円、NZドル/円は83.69円、カナダ/円は88.89円まで上昇する場面が見られました。
 
欧州時間後半のドル/円は、利食い売りが活発化し、一時117.67円まで下落したものの、NY時間には再び上昇に転じ、118.59円まで上昇しました。一方で、逆方向の欧米の金融政策を材料視したユーロ売り、ドル買いが加速し、ユーロは対ドルで2003年以来の安値となる1.0365ドルまで下落しました。
 
NY時間終盤にかけてのドル/円は、欧州時間後半時同様、利食い売りが活発化し、再び117円台後半まで下落する場面が見られました。しかし、米長期金利の上昇は続いており、ドルの対主要通貨の堅調推移も継続しています。
 
16日オセアニア市場序盤のドル/円は、一時低下した米10年債利回りが切り返したことから、118円台前半で堅調推移しました。NY株式市況や夜間の日経平均先物が堅調に推移したこともドル/円サポートの要因となりました。


 
 [本日の相場見通し]
 
昨日のドル/円は、東京時間での実需筋(輸入業者)や、海外市場での米長期金利の上昇を材料視した海外勢の買い需給が散見され、大幅に上昇しました。本日の為替相場は、欧米株や夜間の日経平均先物が堅調に推移したことから、リスク選好の動きが活発化すると思われます。

本日のドル/円やクロス円に関しては、リスク選好の円売りが継続し、堅調に推移することが予想されます。ただ、ドル/円に関しては、119.00円にバリアオプションのトリガー(※1)があり、118円台後半には、大量の防戦売り注文が散見(※2)され、上値も限定的となるのではないでしょうか。

(※1)事前に決めた、値が付いたら通貨オプションの権利の発生や消滅が起こる条件となる価格のこと。
(※2)上記の119.00円はオプションのトリガー価格で、119.00円が行使されて通貨オプションの権利が消失することを防ぐため、売り注文(防戦売り)が散見。ただし、トリガー価格が行使されると、(上記の場合)買い戻しの注文が発動されることがあり、注意が必要。

本日の日経平均株価は、欧米株・夜間の日経平均先物が上昇したことに加え、ドル/円が118円台前半で堅調に推移していることから、本日も輸出関連株を中心に大きく上昇することが予想されます。

(市場調査部)

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