市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/12/09 09:44ECB理事会の声明とドラギECB総裁の発言でユーロは乱高下!!本日もユーロの動きに注目!!

[欧米市場レビュー]
 
東京時間のドル/円は、米10年債利回りが下落したことを受け、一時113.14円まで下落した局面が見られました。欧州市場のドル/円は、東京市場の流れを受け、ユーロが対ドルで堅調に推移したことから、113円台前半での頭の重い展開に。

注目のECB理事会の金融政策の発表(声明)後には、ユーロが大きく上下に振れました。債券買い入れプログラムの期限延長は、予想通り来年12月まで延長すると発表されましたが、延長する来年4月以降は買い入れ規模を800億ドルユーロから600億ユーロに縮小すると発表しました。

買い入れ規模が減額されたことが、今後、緩和が縮小に向かうと取られ、ユーロは一時急伸しました。ユーロ/ドルは1.0869ドル、ユーロ/円は123.29円の日通し高値まで上昇。

一方で、ECBは、必要に応じて購入規模や期間を拡大する可能性もあると発表したことが材料視され、ユーロは一転大きく下落。ユーロ急伸10分後には、ユーロは対ドルで1.07ドル台前半、ユーロは対円で122.50円割れまで急落しました。ドル/円はユーロが対ドルで大きく下落したことに加え、米10年債利回りが上昇したことから、114円台まで上昇。

その後、ドラギECB総裁が、記者会見でハト派的な発言(※)をしたことから、ユーロは更に下落する展開となりました。同総裁の発言後のNY市場では、ユーロは対ドルで、1.0596ドル、ユーロは対円で、120.90円まで急落しました。

※「量的金融緩和はインフレが持続的に上昇軌道を描くまで継続」「ユーロ圏の成長は引き続き下ぶれに傾く」「コアインフレは上昇トレンド確信できる兆し無い」

一方で、NY市場のドル/円は、NY原油先物が50ドル台を回復し、ダウ平均が史上最高値を更新したことから、一時114.34円の日通し高値まで上昇しました。

NY原油価格は、10日にウィーンで開催される予定のOPEC加盟国と非加盟国の協議を控え、乱高下しました。ロシアのタス通信が関係筋の話として、同協議が延期されると報じたことで50ドルを割り込みましたが、ロシアのエネルギー省が否定したことから反発し、NY市場の引けにかけて、51ドル台を回復。週末の同協議には注目が集まります。


[本日の相場見通し]
 
本日の日経平均株価は、本日も欧米株価が大幅に上昇したことに加え、ドル/円が114円台前半で堅調に推移していることから、上昇する展開を予想します。本日は、12月限のSQ値(※)が発表されます。現物市場の価格に影響を与える可能性があるので、要注意です。

※SQとは『Special Quotation』の略で、日本語では『特別な価格』と訳されます。日経225先物などの株価指数先物取引や株価指数のオプション取引などの取引において、 決済期日前に反対売買を行わなかった際に使われる決済価格(値段)のことです。

ドル/円に関しては、日経平均株価が上昇することが予想され、米10年債利回りが上昇していることから、堅調に推移すると予想されます。ただし、115.00円には、バリアオプションのトリガーがあり、115.00円手前では大量の防戦売り注文が散見され、ドル/円の上値は限定的と思われます。(※バリアオプションのトリガーについては12月2日付のToday’s Flashもご覧ください)

(市場調査部)

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