市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/12/06 09:18日米金利差拡大の見方は継続中!!海外投機筋の動向に注目!!

[欧米市場レビュー]
 
5日アジア時間の外国為替相場は、乱高下しました。イタリアのレンツィ首相は、同時間早朝、同国の国民投票の結果発表前にもかかわらず、敗北を宣言し責任を取ると述べました。この報道を受け、リスク回避の動きに拍車がかかり、ドル/円は一時112.87円まで下落。

しかし、リスク回避の円への資金シフトは続かず、欧州市場の序盤のドル/円は114円台前半まで戻す局面がありました。ドル/円が巻き戻されたことを受け、クロス円も総じて堅調に推移しました。

また、注目の米11月ISM非製造業景況指数は、57.2と市場予想の55.2を大幅に上回ったことから、米10年債利回りが上昇し、ドルは対円に対して114.78円まで上昇しました。ドル/円が上昇したことを受け、クロス円も堅調に推移し、ユーロ/円は123.17円、英ポンド/円は145.99円、豪ドル/円は85.49円、NZドル/円は81.45円、カナダドル/円は86.44円まで上昇。

しかし、ドル/円の115.00円には、バリアオプションのトリガー(※)があり、115.00円手前では大量の防戦売り注文(※)が散見され、ドル/円の上値は抑えられました。

(※)事前に決めたレートが付けば通貨オプションの権利の発生や消滅が起こる条件となる価格のことです。上記の115.00円はオプションのトリガー価格で、115.00円が行使されて通貨オプションの権利が消失することを防ぐため、売り注文(防戦売り)が散見されました。

午後のNY市場のドル/円は、米10年債利回りが下落に転じると、俄かに買い持ちにした短期筋からのストップロス注文を巻き込み、113.15円まで急落。ユーロ高・ドル安が進んだことも、ドル/円の調整売りを誘いました。ユーロ/ドルは、一時1.0800ドル手前まで上昇。その後のドル/円は、日米金利差に注目した海外勢の買い需給が散見され、113円台後半まで巻き戻し、NY時間クローズを迎えました。
 


 [本日の相場見通し]
 
本日の日経平均株価は、ドル/円が113円台後半で堅調に推移していることに加え、欧米株式市場や夜間の日経平均先物が上昇したことを受け、買い戻し主体の動きが優勢になると予想されます。

ドル/円およびクロス円に関しては、堅調に推移すると予想されます。市場の関心は、イタリアの国民投票の結果を受けたリスク回避の動きが限定的となり、再び日米金利差に移っています。海外勢の動きには要注目です。

[本日の注目材料]
 
豪州の政策金利が発表されます。政策金利は、1.50%と現状維持が予想されています。RBA(豪中銀)の声明文で金利の方向性に関して言及があるか否かに注目です。

(市場調査部)

------------------------------------

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ