市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/12/05 09:08イタリアの国民投票の結果およびその後の進展に注目!! 内容次第では大波乱も!!

[欧米市場レビュー]
 
欧州市場序盤のドル/円は、欧州株が続落して開始し、NY原油先物に利益確定の売りが散見されたことから、113.60円と東京市場のドル/円の安値近辺まで下落しました。ドル/円が下落したことに連れ、クロス円も総じて軟調に推移しました。

東京時間22:30発表の注目の11月米雇用統計は、強弱まちまちの結果となりました。非農業部門雇用者数は、17.8万人と市場予想の18万人とほぼ同水準でしたが、失業率は4.6%と市場予想の4.9%より大幅に低下しました。一方で、前回値が16.1万人から14.2万人に下方修正されたことに加え、平均時給が前月比-0.1%と予想外のマイナスに落ち込みました。(市場予想は+0.2%、マイナスは2014年以来)

発表後、ドル/円は米10年債利回りが低下し、113.49円まで下落しましたが、113.49円を付けた直後、急速に切り返し114.19円まで一気に上昇しました。

その後、イタリア国民投票に対する警戒感も加わり、米10年債利回りが更に低下すると、リスク回避の円買いが活発化し、ドル/円は113.34円の日通し安値まで下落しました。ドル/円が下落したことを受け、ユーロ/円も120.86円、カナダ/円も85.31円と日通し安値を示現。市場は、強弱まちまちの結果に反応した形となりました。

ドル/円以外のストレート通貨(米ドルが絡んだ通貨ペア)に関しては、米10年債利回りが下落したことから、対ドルで上昇する形となりました。NY市場のユーロは対ドルで、1.0678ドル、豪ドルは対米ドルで、0.7467ドル、NZドルは米ドルで、0.7146ドルまで上昇。

また、S&P(米国レーティング会社)が南アフリカの格付けを発表しました。S&Pは、「BBB−」を維持し、見通しもネガティブを維持しました。この報道を受け、南アフリカランドは対ドルで上昇するも、円が対主要通貨で上昇していることが影響し、ランド/円の動きは限定的。12月2日のランド/円は、8.21円と前日の終値8.10円を若干上回り終了しました。


 [本日の相場見通し]
 
本日のオセアニア市場では、イタリアの国民投票において、レンツィ首相が敗北を宣言したことから、リスク回避の円買いが継続しており、一時113.00円割れ。本日の日経平均株価は、イタリアの国民投票の結果を受けた混乱が予想され、軟調に推移すると予想されます。

ドル/円とクロス円に関しても、イタリア国民投票に対する警戒感から、上値の重い展開を予想します。イタリアの複数のメディアは、投票が終わり次第、順次、出口調査の結果を発表する予定。今後の進展によっては、市場が大きく動く可能性があり要注意です。

[本日の注目材料]

1. イタリアの国民投票の結果発表とその後の進展
12月4日に実施された(現地時間)イタリアの国民投票の最終結果が、これから明らかになる予定です。イタリアのレンツィ首相は、最終結果発表前にもかかわらず、敗北を宣言し責任を取ると述べました。反ユーロ野党の「五つ星運動」はユーロ離脱に関する国民投票を行うと投票前に発表しており、同国のユーロ離脱懸念につながる可能性があり要注意です。

2. 為替市場では、日米金利差拡大の見方は継続しており、米長期金利に影響を与える米11月ISM非製造業景況指数に要注目です。
24:00発表予定:米ISM非製造業景況指数:市場予想は55.2

                               (市場調査部)

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