市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/11/22 09:15日米市場の休場を控え、大口の為替フローには要注意!!

[欧米市場レビュー]
 
21日のオセアニア市場のドル/円は、日米金利差に注目が継続される中、一時111.09円台まで上昇しました。東京市場では、本邦実需筋(本邦輸出企業)からドルを円転する需給(海外で稼いだドルを円に転換すること)が入ると、110.64円まで下落する局面がありました。しかし、東京時間午後のドル/円は、日経平均株価が前場の高値を上抜けしたこともあり、再び111円台前半へと値を戻しました。
 
欧州市場のドル/円は、時間外取引のNYダウ先物がマイナスに転じ、米10年債利回りが低下したことを受け、110.48円まで下落しました。
 
注目のフィッシャー米FRB副議長の講演では、同副議長のややタカ派的な発言(※)を受け、ドル/円は110.91円まで上昇しました。その後、原油相場が堅調に推移したことに加え、ダウ平均株価が堅調に推移したことから、ドル/円は111円台を回復しました。産油国通貨であるカナダドルは、堅調な原油相場の推移を受け、6月24日ぶりの82.79円まで上昇しました。
 
NY市場では、ドラギECB総裁が議会証言で改めて緩和継続の意思を示す(※)とユーロは対ドルで売られ、1.05ドル台後半に値を下げました。
※ドラギECB総裁発言:「中期的インフレ目標を達成するために相当程度の緩和を維持することを確約している」

NY市場の引けにかけては、11月30日に開催されるOPEC総会で減産合意がなされるとの期待が高まる中、原油相場が更に上昇しました(←11月19日:イランの石油相がOPEC総会での減産に関し楽観的な見通しを示唆。11月20日:ロシアのプーチン大統領が原油増産を凍結する用意があると明言。)

原油相場が急伸したことからダウ平均が上げ幅を広げ、リスク選好の動きに拍車がかかり、ドルは対円で上昇し、日通し高値の111.34円まで上昇しました。


 [本日の相場見通し]
 
本日の日経平均株価は、持ち合い相場(上方向にも下方向にも動きが鈍く、小幅に上下を繰り返す状態)を予想します。NYダウとNASDAQが史上最高値を更新する一方で、111円台前半で底堅く推移していたドル/円が、オセアニア市場で一時110円の半ば割れまで下落したことが背景。 
 
オセアニア市場のドル/円は、福島を中心とした地震および津波警報が発表されたことを受け円高に振れ、一時110.46円まで下落しました。ドル/円の下値は、本邦実需筋(輸入企業)の買い注文が散見され、限定的となっています。

本日のドル/円とクロス円は、明日は本邦株式市場が勤労感謝の日で休場、明後日24日はNY株式市場が感謝祭で休場のため、鈍い展開を予想します。ただ、日米株式市場の休場を控え、市場参加者が少なくなることで為替相場が大きく振れる可能性があるので注意が必要です。

 (市場調査部)

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