市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/11/14 08:29米長期金利の上昇は継続か? 今週もトランプ次期大統領発言に注目!!

[欧米市場レビュー]
  
東京時間午前のドル/円は、前日10日の急激な上昇を受け、買い持ちが増えたことから、106円台後半で利益確定売りが活発化しました。週末を控え、実需筋(輸出企業)や海外勢から、107円アッパーに大量の売り注文が散見されたことも、利益確定売りに拍車をかけ、一時、106.26円まで下落しました。

クロス円に関しては、ドル/円が下落したことに連れ、売られる展開となりました(←米ドル以外の外国通貨に対し円が買われました。ユーロ/円は115.89円、英ポンド/円は133.40円、豪ドル/円は80.35円、NZドル/円は76.44円まで下落。

東京時間午後に106円台後半に戻していたドル円は、欧州時間の序盤の取引でも利益確定売りが活発化し、日通し安値の106.03円まで下落。ユーロ/円も日通し安値の115.29円まで下落しました。

NY市場は、ベテランズデーの祝日で債券は取引されませんでしたが、外国為替や米国株式は取引されました。ドル/円は、東京時間24時発表のミシガン大学消費者信頼感指数速報値(11月)が91.6と市場予想の87.9を上回ったことから、106円台後半まで上昇し、クロス円もサポートされました。

その後は、東京時間25時のロンドンフィキシング(フィキシングとは「値決め」をするという意味。ロンドン冬時間16時に世界の投資家や機関投資家などが保有資産を評価する時に使う基準値で、同フィキシングの前後に大きな為替需給が発生することがあります)にかけてドルが買われました。

ユーロ/ドルは、3月10日ぶりの1.0828ドルまで下落しました(ドルは対ユーロで上昇)。
豪ドル/米ドルは日通し安値の0.7524ドルまで下落(ドルは対豪ドルで上昇)、NZドル/米ドルは日通し安値の0.7107ドルまで下落(ドルは対NZドルで上昇)しました。ドルは対円でも堅調に推移しましたが、107円近辺より散見された大口売り注文に頭が抑えられました。


[本日の相場見通し]
 
本日の日経平均株価は、米株式相場の堅調さとともに、アジア・オセアニア時間のドル/円も上伸していることを受け、底堅く推移すると予想されます。本日午前中の日中重要経済指標と黒田日銀総裁の発言に注目です。

本日のドル/円は、米長期金利の上昇が継続中で、底堅く推移すると予想します。東京時間午前8時時点の米ドルは、対円・対ユーロで上伸し、先週の高値水準近辺まで迫っています。ただし、ドル/円に関しては本邦実需筋を中心とした大口の売り注文が107円近辺より散見され、上抜け出来るか否かに注目です。

 [本日の注目材料]

1) 黒田日銀総裁は、東京時間10:00に名古屋での経済界代表者との懇談における挨拶、東京時間13:45から記者会見の予定。先週の9日には日銀、財務省、金融庁が緊急会合を開催し、雨宮日銀理事等が為替に関して口先介入(※)を実施したことを受け、ドル/円は大きく上昇した局面がありました。黒田日銀総裁も、為替についての言及があるか否かに注目が集まります。

※口先介入:通貨当局が実際に市場介入を実施することなく、言葉だけで外国為替の動きを変えようとすること

2) 日中の重要経済指標に注目です(時間はいずれも東京時間)
【日】8:50発表予定の第3四半期実質GDP 速報値(前期比):市場予想は0.2%
【日】8:50発表予定の第3四半期実質GDP 速報値(前年比):市場予想は0.8%
【中】11:00発表予定の10月鉱工業生産(前年比):市場予想は6.2%
【中】11:00発表予定の10月小売売上高(前年比):市場予想は10.7%

 (市場調査部)

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