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2016/11/10 09:21米大統領選、ネガティブサプライズに当初市場は大混乱!次の注目材料は米国利上げ観測か!

[欧米市場レビュー]
    
9日東京時間の市場では、米大統領選での各州の出口調査の結果が判明するとともに日経平均株価及び外国為替相場が乱高下しました。序盤の出口調査では、クリントン氏が優勢と伝わると、日経平均株価は上伸し、ドル/円も105.46円まで上伸。ドル/円が上伸したことに連れ、クロス円も上伸しました。

同日午後には一転。注目の大票田であるフロリダ州でトランプ氏が優勢、オハイオ州でトランプ氏が勝利と伝わると、リスク回避の動きが活発化し、日経平均株価は急落、円は他通貨に対して急騰しました。

日経平均株価は、一時前日比-1,059.57円の16,111.81円まで急落し、ドル/円は101.18円、ユーロ/円は113.70円、豪ドル/円は76.76円、NZドル/円は73.68円まで急落しました。 

同日夕刻時から欧州市場の序盤にかけてのドル/円は、心理的な節目である100円を下回らなかったことに加え、日銀、財務省、金融庁が緊急会合を開催し(浅川財務官、森金融庁長官、雨宮日銀理事らが出席)、為替に関して口先介入(※)を実施したことを受け、大きく値を戻しました。101.18円まで下落したドル/円は、一時103.71円まで戻される場面が見られました。

※口先介入:通貨当局が実際に市場介入を実施することなく、言葉だけで外国為替の動きを変えようとすること
浅川財務官:為替介入について、「望ましくない相場変動を除去するため、あらゆる措置を排除せず、必要な措置を適切にやっていきたい」
菅官房長官:「投機的な動き継続なら、政府は必要な措置を取る」
雨宮日銀理事:「政府と連携しながら、市場動向に注視」

アジア市場参加者の多くは、トランプ氏の大統領選での勝利を受け、9日海外市場ではリスク回避の動きが活発化すると想定していたようですが、米株式相場は大幅高となり、円は急落しました。NY市場のドル/円はリスク選好の動きに拍車がかかり、ドル買い・円売りが活発化したことから、一時105.87円と7月27日の高値まで上伸。

トランプ氏の米大統領就任演説が、物議をかもすような発言はなく融和的な内容であったことに加え、公約としてきた大幅減税などへの期待感、口先介入などが材料視されたことがその背景となっています。

 [本日の相場見通し]
 
本日の序盤の日経平均株価は、米株式相場や夜間取引の日経平均先物が急伸、ドル/円が7月27日以来の高値まで急伸したことを受け、大きく上伸すると予想されます。 

本日の米ドルは、トランプ氏が大統領選に勝利したことを受け、(米国の財政赤字が心配され)長期金利が大きく上伸したことから、堅調に推移することが予想されます。また、海外市場の日米株式相場が、堅調に推移したことから、リスク回避の円買いが後退し、ドル/円は堅調に推移すると予想されます。

 [本日の注目材料]
米長期金利が、トランプ氏が米大統領就任決定後に上伸し、米国の利上げ観測が材料視される中での米重要指標に注目です。

22:30発表予定の米新規失業保険申請件数(11月5日の週):市場予想は26万件

(市場調査部)

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