市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/11/03 09:40米大統領選挙関連の報道に注意。BOEのイベントを受けてポンドが大きく動く可能性あり

[欧米市場レビュー]

2日の欧米時間の為替市場は、ドルが下落。一時、ドル/円は102.99円へと下落し、ユーロ/ドルは1.1121ドル、豪ドル/米ドルは0.7674ドル、NZドル/米ドルは0.7306ドルへと上昇しました。来週火曜日(8日)の米大統領選挙をめぐる不透明感が、ドルに対する下落圧力となりました。

トルコリラ/円は一時32.93円へと下落し、過去最安値を記録。トルコからの資金流出やエルドアン大統領が独裁色を一層強めることへの懸念からトルコリラに下落圧力が加わるなか、米大統領選挙の不透明感を背景に、リスク回避の動きが強まったためとみられます。

米FRB(連邦準備理事会)はFOMC(連邦公開市場委員会)で、政策金利の0.25〜0.50%の据え置きを決定。声明では、前回9月21日のFOMCと比べて利上げのタイミングが近づいていることが示唆されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。

*FOMCについては、本日3日のスポットコメント『FOMCは次回利上げを示唆!? 問題は来年の利上げ回数か』をご覧ください。


[本日の相場見通し]

市場の関心は、来週火曜日の米大統領選挙に向いています。1日に発表された米ワシントン・ポストとABCの最新の世論調査で、米大統領選挙の共和党候補トランプ氏の支持率が民主党候補のクリントン氏を逆転したことを受けて、選挙をめぐる不透明感からドル売り圧力が強まっています。米大統領選挙をめぐる報道に引き続き注意が必要です。

日本時間21時にBOE(英イングランド銀行)が金融政策を発表します。市場では、金融政策の現状維持(政策金利0.25%、資産買い入れ枠4350億ポンド)を決定するとの見方が有力です。今回は通常の会合の議事録に加えて、四半期に一度のインフレ報告が公表され、21時30分からBOEのカーニー総裁が会見を行います。

7-9月期GDPなど最近発表された英国の経済指標が比較的堅調だったことや、カーニー総裁の発言を受けて、市場ではBOEは当面、政策金利を据え置くとの見方があります。カーニー総裁は10月26日に英上院委員会で、「足もとのポンドの下落はかなり著しい」と指摘したうえで、「MPC(英金融政策委員会)がインフレのオーバーシュートを静観するにも限界がある」と述べました。

BOEの今後の金融政策の手掛かりを得るうえで、議事録やインフレ報告、カーニー総裁の会見に注目です。それらを材料に、ポンドが大きく変動する可能性もあります。

(アナリスト 八代和也)

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