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2016/10/27 10:10ドル/円は104円台をキープできるか否かがポイントに!

[欧米市場レビュー]

26日の欧米市場では、ユーロが対ドルで上昇しました。欧州経済が改善を示し、ECB(欧州中央銀行)への追加緩和圧力が軽減されるとの思惑が広がったことがその背景。ユーロは一時、対ドルで1.0945ドルまで、対円で114.18円まで上昇しました。

ドル/円は比較的堅調に推移し、104.20円付近での動きが中心となる中、米9月新築住宅販売件数が発表され、事前予想は下回ったものの、前回値を上回ったことが好感され、ドル買い・円売りフローに。ドル/円は104.59円まで上昇する動きとなりました。

また、同日、米エネルギー情報局(EIA)が週間在庫統計を発表し、事前予想では前週比170〜210万バレルの増加であったところ、その予想に反し前週比55万バレルの減少となり、原油在庫が2週連続の減少となったことから、WTI原油先物相場も一時1バレル=50ドルを回復する動きとなりました。この結果に資源国通貨であるカナダ/円が反応し、一時78.37円まで上昇しました。

NYダウ、S&P500、NASDAQは、前日比それぞれ+0.17%、-0.17%、-0.63%となり、また英FTSE100および独DAXは前日比それぞれ-0.85%、-0.44%となりました。


[本日の相場見通し]

本日の為替市場では、ドル/円やその他クロス円は比較的堅調に推移しそうです。

ドルの実効レートであるドルインデックス(ドル指数)は堅調な動きが継続しており、日本時間午前9時30分時点では98.62近辺を推移しています。昨日の海外時間の同指数は、一時99.08まで上昇し、今年1月以来の高値を更新しています。

現在のドル/円の強気基調の背景は、円安というよりもドル高がその原動力となっており、ドルインデックスの堅調な動きが大きなウェイトを占めています。これは、米利上げ観測の高まりや、それに伴う米国債利回りの上昇がさらなる背景ですが、CMEグループのFedWatchでは、12月利上げ確率は26日時点で67.5%となっており、前回の72.0%からは若干低下していること、またドルインデックス=100という数字は、2015年以来の“抵抗線”となっていることがやや気になるところ。

また、ドル/円の21日ボリンジャーバンドを見ると、各シグマラインがセンターラインである21日移動平均線(21MA)に向けて収縮(スクイーズ)の気配を見せており、トレンド転換シグナルと読むことも可能です。

いずれにしても注目ポイントは、週足チャートにおいて26週移動平均線(26MA)(≒104.00円)を今週の終値レベルで上抜くか、もしくは圧し負けるか。前者の場合は、グランビルの法則における『重要な買いサイン』となり、トレンド転換の起点となり得るため大いに注目が必要です。

その他、本日の注目経済指標は、英第3四半期GDP速報値(前期比・前年比、日本時間17時30分)と米新規失業保険申請件数(10月22日の週、同21時30分)、米9月耐久財受注(前月比、同21時30分)。特に、英GDP速報値の結果は、来月3日に予定されているBOE(イングランド銀行)の政策金利にも少なからず影響を与えそうです。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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