市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/09/12 08:56ドル/円とクロス円が上伸!日米の金融政策に関する報道を材料視!

[東京・欧米市場レビュー]

9月米利上げ観測が急浮上し、米株式相場が大幅下落

英FTSE100は前日比-1.19%、独DAXは-0.95%、NYダウ、S&P500、NASDAQはそれぞれ前日比-2.13%、-2.45%、-2.54%で取引を終えました。

9日の東京市場のドル円は、北朝鮮が核実験を実施との報道を受け、リスク回避の円買いが誘発され、東京時間11:40過ぎに102円を割り込む場面がありました。北朝鮮は、初の核弾頭の爆発実験に成功と発表。

その後、黒田日銀総裁が、首相官邸で首相と会談を実施したとの報道が伝わりましたが、材料視されるような発言が伝わらなかったことから、東京市場終盤の円は強含んで推移しました。

欧州市場に入ってからは、一転、一部報道(※)を受け、日銀の追加緩和への思惑が強まり、ドル高・円安の流れが一気に強まりました。102.00円〜102.20円レベルで推移していたドル/円は、102円台後半まで上伸。

※一部報道:「日銀は、今月下旬の金融政策決定会合で行う緩和策の統括的検証でマイナス金利政策は効果が副作用を上回るとの判断を下す方向で調整に入った」

その後、FOMCの投票権を持ち、ハト派で知られるローゼングレン・ボストン連銀総裁が、市場の予想に反し、講演で(利上げの条件整いつつあるなど)タカ派的な見解を示しました。この報道を受け、9月の利上げ観測が急浮上したことから、米長期金利は上昇し、ドル高・円安の流れがさらに強まり、ドル/円は103.08円の高値を示現。

ドル/円の急伸を受け、ユーロ/円は115.92円、ポンド/円は137.10円、豪ドル/円は78.09円の高値まで上昇。一方で、ユーロ/ドルは1.1196ドルまで下落しました。

[本日の相場見通し]

本日の日経平均株価は、米国株式相場と夜間の日経株価先物が大きく下げたため、ギャップダウンして始まることが予想されます。ただ、日銀のETFの買い入れ思惑やドル円が急伸したことから、下値は限られそうです。

本日のドル/円とクロス円は、早朝に投げ売りが散見されますが、注目のブレナード米FRB理事の講演(※)に向け、下値は堅くなることが予想されます。9日のハト派とされるローゼングレン・ボストン連銀総裁のタカ派的な発言に続き、9月のFOMCの方向性を見極めようと、同理事の発言に市場の注目が集まっています。

※12日の海外市場(東京時間13日2:15〜):FOMC内で最もハト派とされるブレイナード米FRB理事が、『金融政策の影響と経済展望』について講演を行います。同理事の講演は、ブラックアウト期間入り(13日から)前日の12日に急遽設定(8日に設定)されたので、要注目。

(市場調査部)
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