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2016/09/06 09:50黒田日銀総裁の講演での発言、市場は追加緩和に消極的と受止め

[欧米市場レビュー]

黒田日銀総裁が、東京時間5日11:30から始まった講演で、『経済が大きく改善し、デフレでない状況となった』と現状判断を示し、『マイナス金利政策が金融仲介機能に与える影響も考慮する必要がある』と副作用に配慮した発言をしました。

市場参加者は、この発言を受け、日銀は追加緩和に消極的と受け止め、ドル/円は103.90円台から103円台前半まで下落しました。その後、実需の円買い需給も散見され、ドル円は103円台半ばが重くなりました。

5日の序盤の欧米市場では、NY市場とカナダ市場(レーバーデー)が休場の上、重要な材料もなかったことから、ドル/円は、103.17円から103.45円と小幅な動きにとどまりました。

ドル円の頭が重かった一方で、原油が上昇したことに連れ、カナダ/円は堅調に推移し、一時、80.13円まで上昇しました。 

一部報道で『ロシアとサウジ、石油市場に関する共同声明を発表か』とのヘッドラインが流れ、その後、サウジ・エネルギー相は、『石油市場は現状、正しい方向にある。11月の会合で再び会談』と述べました。

 [本日の相場見通し]

本日の日経平均株価は、ドル/円が下抜けせず、103.00円を割らなかったこと、原油相場が堅調に推移したことを受け、値幅は小幅ながら、堅調推移の展開が予想されます。

本日のドル/円は、103.00円に比較的大きな買い注文が散見され、103.00円台前半はサポートされ、堅調に推移すると予想されます←103.00円ストライクの通貨オプションが、本日、大量に権利行使日を迎える模様です(NYカット)。

東京時間13:30に豪準備銀行(RBA)の政策金利の発表が予定されており、豪ドルが動く可能性があります。市場の予想は、政策金利を現行の1.5%に据え置きですが、今回がスティーブンス総裁の最後の理事会となるため、何らかのメッセージが出されるかもしれません。

6日欧米市場では、東京時間23:00に米重要指標である8月のISM非製造業景況指数(市場予想は55.0)が発表される予定です。イエレンFRB議長は利上げの可能性はあるが、すべては“データ次第”と述べているので、結果次第によっては、為替相場(+米金利)が乱高下する可能性があり、注意が必要です。

(市場調査部)
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