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2016/09/05 09:028月米雇用統計を受けて、利上げ時期をめぐる思惑が交錯し乱高下!

[欧米市場レビュー]

注目の8月米雇用統計の非農業部門雇用者数は、15.1万人増と市場予想の18万人増を下回り、また、失業率も市場予想(4.8%)よりも高い4.9%と、早期利上げに決め手を欠く結果となり、ドル売りが強まる展開となりました。103円台半ばで推移していたドル円は、102.78円の安値まで急落しました。

しかし、弱めの指標結果を受け、早期利上げ観測が後退し、ダウ平均株価は上昇して始まり、また、下落していた米長期金利も急速に上昇したことを受け、ドル/円も急速に値を戻し、23:00過ぎに1ヵ月ぶりの104.29円の高値まで上昇。

同指標の結果を受けた乱高下は、市場予想を下回り、早期利上げに決め手を欠く結果となった一方で、著名な債券投資家であるビル・グロース氏が述べたように、非農業部門雇用者数が『15万人以増えれば、今月の利上げ実施に十分な根拠』など、根強い早期利上げ観測があり、市場の利上げ時期をめぐる思惑が交錯していることが一要因だと思われます。

その後、NYダウの上げ幅が縮小するにつれ、リスク選好の動きも一服し、ドル/円は103.98円、ユーロ/円は115.99円、ポンド/円は138.23円、豪ドル/円は78.69円、ユーロ/ドルは1.1155ドル、豪ドル/ドルは0.7567ドルで越週しました。

 [本日の相場見通し]

本日の日経平均株価は、2日の海外市場で円が下落、欧米株が上昇、日経平均先物が上昇したことを受け(2日シカゴ日経225先物9月限: 17130 ( +190 )で終了)、ギャップアップして寄り付くことが予想されます。5月31日の戻り高値17251.36円が上値のめど。 

安倍首相は、9月4日から5日に中国杭州市で開催されているG-20出席中で、8月にまとめた経済対策を発信しました。更なる発言が、材料視される可能性があるので注目。なお、安倍首相は、G-20閉幕後の5日夜に記者会見を行う予定です。

本日のドル/円とクロス円は、米雇用統計後のリスク選好の動きを受け、堅調推移が予想されますが、東京市場での実需の円買い、また、米国・カナダ市場が休場のため、最近の海外勢による円売りの動きには期待できず、上値は限定的になると思われます。

ただし、東京時間11:30から予定されている黒田日銀総裁の講演での発言によっては、乱高下する可能性があるので注意が必要です。

市場は、同総裁が『総括的な検証』の方向性を示すかどうかに注目しています。同総裁は、8月27日のジャクソンホールでの講演で、『量・質・金利のいずれも追加緩和の余地は十分ある』と述べ、日銀の金融政策に対する限界論をけん制しました。

(市場調査部)
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