市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/08/31 09:10本邦政府筋からの口先介入、米早期利上げ観測に援護射撃!

[欧米市場レビュー]

30日の午前の東京市場では、ドル/円とクロス円に利食い売りが先行しました。しかし、本邦政府筋からの口先介入が、東京市場で伝わったことを受け、30日の欧州市場のドル/円とクロス円は、買いが優勢な形で取引を開始しました。
浜田内閣参与の発言(30日東京市場の午前と午後に発言):「為替の変動が過度な場合は介入すべき」「為替介入が困難な場合は日銀による外債購入も選択肢に」
菅官房長官の発言(30日東京市場の午後に発言):「市場の過度な動きに断固として対応」「為替相場には最大の関心を持って注視」

注目のフィッシャーFRB副議長のTVインタビューでは『完全雇用に近づいている』との発言はありましたが、(市場では9月の利上げがあり得るとの観測は強まりましたが)利上げ時期を明確に示唆する発言はなく、『データ次第』と述べるにとどまったことから、ドル/円とクロス円は売られる局面がありました。

しかし、ドル/円とクロス円は、本邦政府筋からの口先介入を背景に、再び買いが優勢な形でNY市場を迎えました。 一方、ドルは、対欧州通貨でも堅調に推移し、ユーロ/ドルは、早くも欧州市場の序盤で、昨日の安値(1.1156ドル)を更新しました。

NY市場に入り、米早期利上げ観測に本邦政府筋からの口先介入が援護射撃となり、また、注目の米消費者信頼感数(8月)が、大きく上振れしたことを受け、ドル/円は102.50円アッパーに散見された実需の売り注文を次々とこなし、7月29日以来1ヵ月振りに103円台を付けました。 海外勢のドル/円買い需給が目立っていました。
米消費者信頼感指数:101.1(市場予想の97.0を上回り、昨年9月以来の高水準)

ドル/円は103.11円、ユーロ/円は114.89円、ポンド/円は134.87円、豪ドル/円は77.45円の高値まで上昇しました。 一方、ドルは、対欧州通貨やオセアニア通貨でも堅調に推移し、ユーロ/ドルは1.1130ドル、豪ドル/ドルは0.7498ドル、ニュージーランド/ドルは0.7201ドルまで下落しました。ドルは通貨バスケットに対して、一時2週間ぶりの高値を付けました。

[本日の相場見通し]

本日の日経平均株価は、欧米市場で円が急落したこと、夜間の日経平均先物が上昇したことを受け、輸出関連株を中心に買いが優勢となると思われます。日経平均株価は、16800円を超えますと、価格帯別出来高が膨らんでいる16800円から17000円が上値のめどとなります。

本日のドル/円とクロス円に関しては、日経平均株価が堅調に推移することが予想されること、米早期利上げ観測が継続していること、本邦政府筋から口先介入があったことから、堅調に推移すると思われます。 ただし、本邦実需筋の円買い注文と月末要因(企業が外貨建て資産などを月末に円に戻すことにより起こる為替変動)には注意が必要です。 

本日のNY市場では、米雇用統計の前哨戦と言える注目の米ADP雇用統計(8月)と米重要経済指標の米シカゴ購買部協会指数(8月)の発表が予定されています。結果次第では、更に、米早期利上げ観測が高まり、ドル高・クロス円高に拍車がかかる可能性があり、両経済指標には大注目です。

既述(30日)になりますが、今週は、米の主要月次経済指標に注目です。米雇用統計の発表以外に、米消費者信頼感指数(8月)、米ADP雇用統計(8月)、米シカゴ購買部協会指数(8月)、米ISM製造業景況指数(8月)、米新規失業保険申請件数などの米重要経済指標が相次いで発表されます。

(市場調査部)

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