市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/08/24 09:238・24フラッシュクラッシュから1年。今だからこそ強化したいストレステスト。

[欧米市場レビュー]

23日の欧米株式市場は、総じて小反発。

英FTSE100は前日比+0.59%、独DAXは同+0.94%、またNYダウ、S&P500、NSADAQはそれぞれ同+0.10%、+0.20%、+0.30%で取引を終えました。

米株の小反発は、ハイテク株を中心に買われたこと、また7月の新築住宅販売件数が予想より良かったことがその背景となっています。

また、イランが生産調整に前向きとの観測が広がり、WTI原油やICEブレント石油がそれぞれ前日比+1.46%、+1.60%となったことも、株式市場の追い風となりました。

為替相場では、ドル/円のボラティリティは終日低く、100円を挟んだ狭いレンジ内での値動きに終始しました。一方で、ポンド/円は一時132.29円まで上昇し、8月12日以来の高値を示現。対ドルでは3週間ぶりの高値を付けました。

これは、前週発表したCFTC(米商品先物取引委員会)が発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部分の取組において、ポンドの売り越しが9万4238枚と過去最高を更新したことで、一部投機筋が持ち高の縮小(買い戻し)に動いたことがポンド買いフローの背景となりました。


[本日の相場見通し]

本日の日経平均株価は、引き続き上下動意に欠ける展開となりそうです。

ドル/円相場が100円を挟んだ小動きとなっており、また依然として上方硬直性相場が継続していることもあり、日経平均を押し上げるような材料にはなりにくい状況となっています。

ただし、日銀によるETF買い入れ安心感もあり、下押しは刹那的との思惑が依然強く、しばらくは官製相場を背景とした底堅い展開が継続しそうです。

現時点でのマーケット参加者の耳目は26日のジャクソンホールにおけるイエレンFRB議長の講演内容に集中しており、それまでは上下動意に欠ける展開となりそうです。

一方、現状100円台を挟んだ膠着状態が続くドル/円相場についても、99円台ミドル〜100円台後半をコアとする値動きが約1週間継続しており、裏を返せばレンジプレイがしばらくワークしやすい環境とも言えそうです。

蛇足ながら、本日8月24日は昨年のチャイナ・ショックを引き金とする「8・24フラッシュクラッシュ」から1年目の日に当たります。

昨年の8月におけるドル/円・月足の高安は9.10円(今年24日時点での8月高安は3.38円)あったことも踏まえ、まさかの坂に転げ落ちないよう、凪相場の今だからこそリスク管理(ストレステスト)の徹底とキャッシュポジションの強化に努めたいところです。

(チーフアナリスト 津田隆光)


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