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2016/08/19 08:57政府・日銀による円高牽制もあり、ドル/円は100円を挟んだ展開が継続しそう

[欧米市場レビュー]

18日の米株式市場は原油価格の上昇が支援材料となり、小幅ながら続伸。

NYダウは前日比+0.13%の18,597.70ドルで、またS&P500およびNASDAQもぞれぞれ前日比+0.22%の2,187.02、5,240.14で取引を終えました。

WTI原油先物は1バレル=48.36ドルまで上昇し、またICE北海ブレント先物も1バレル=51.00ドルまで上昇したこともあり、エネルギー株を中心に買いが広がりました。

為替相場ではドル/円やその他クロス円の動きは総じて鈍く、ドル/円は100円を挟んだ展開に、また豪ドル/円76円台後半を中心とした動き、またNZドル/円は73円台を挟んだレンジ主体の動きとなりました。

また同日、7月に行われたECB理事会の議事要旨が公表され、追加緩和をめぐる行き過ぎた観測を勢い付かせてはならないとの認識で幅広く一致したことが明らかとなりました。この内容を受けユーロ/ドルは一時1.1363ドルまで上昇し、6月24日以来の高値を付けました。


[本日の相場見通し]

本日の日経平均は方向感に乏しい展開となる見通しです。

ドル/円が100円台を割り込む円高の進行を受けて、財務省、金融庁、日銀は昨日午後から国際金融市場に関する幹部会合を開催しました。

会合後、浅川財務官は記者団に「(円相場をめぐる)投機的な動きがないか絶えず注視し、そういう動きがあれば必要な対応をきっちりと打つ」と述べ、足もとの円高進行の動きを牽制しました。

ただし、足もとのドル/円相場の100円台割れの動きは円独歩高が主導しているとは言い難く、7月に行われたFOMCの議事録要旨においてFRBの早期利上げ観測がやや遠退いたことによるドル売り主体で動く中での当局による為替介入は合理性が乏しいと言わざるを得ません。

一方で、ある一定の円高抑止効果はあると考えてよく、一方的なドル安・円高基調にはなりにくいのかもしれません。マーケットの注目はちょうど一週間後にあたる26日に行われるジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演内容に集まっており、それまでのドル/円は100円を挟んだ小動きの展開が継続しそうです。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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