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2016/08/15 09:14日銀ETF購入による日経平均“不敗神話”は持たない方が得策?

[欧米市場レビュー]

12日の欧米株式市場は、まちまちの動き。

NYダウとS&P500はそれぞれ前日比-0.20%、-0.08%と小幅下落。NASDAQは同+0.09%と小幅反発しました。英FTSE100独DAXはそれぞれ前日比+0.02%、-0.27%となりました。

12日に発表された米経済指標は低調で、米7月小売売上高は事前予想が+0.4%のところ、前月比変わらずの結果となり、また米7月生産者物価指数は、前月比・前年比がそれぞれ+0.1%、+0.2%の予想に反し、昨年9月以来のマイナス結果となりました。

これら結果を受けてドル/円は一時101円台を割り込み、100.83円まで下落しました。

クロス円も総じて軟調に推移し、ユーロ/円は112.74円まで、豪ドル/円・NZドル/円はそれぞれ77.30円、72.73円まで下落しました。ポンド/円・トルコリラ/円もそれぞれ130.34円、34.07円まで下落しました。


[本日の相場見通し]

本日の東京株式市場は、お盆休みの薄商いが継続し、動意の乏しい相場展開となりそうです。

例年8月半ばにかけての東京株式市場は商いが低迷する「夏枯れ相場」になりやすいと言われて久しいものの、一方では2007年や昨年2015年の事例では、パリバショックによる大幅下落や、チャイナショックに端を発するリスク回避フローの高まりから、8・24フラッシュクラッシュに繋がるような激しい変動をする時期でもあることには注意が必要。

日経平均株価の下押しについては日銀によるETF買いの“安心感”が漂うマーケット状況となっている昨今ですが、ある記事によると「日銀によるETF買い入れは日経平均株価を押し上げる効果はない」との検証結果も。

その因果関係を要約すると・・・日銀によるETF購入実施→その事実を日経平均の上昇要因であると思い込む“愚かな投資家”が株を購入→高値を付けたタイミングで売り付けて損失を回避しようとする“賢い”投資家が出現→最終的に日経平均株価は下落する、とのこと。

現状では日銀によるETF購入という「アナウンス効果」が株価を押し上げている大きな要因と言えますが、データ的には株価を押し上げる効果が見られたのは2010年12月から検証してみても49.0〜53.3%程度とのこと。

「(日経平均の)押し目は必ずPKOによって買い拾われる」との“不敗神話”は持たない方が得策なのかもしれません。

本日の為替相場は、全般的に上下動意の乏しい中、レンジ相場中心の展開となりそうです。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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