市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/08/11 09:12RBNZは想定内の0.25%利下げ決定!NZドルの足もとのポイントは?

[欧米市場レビュー]

10日の欧米株式市場は概ね小幅安。NYダウが前日比-0.20%、S&P500およびNASDAQはそれぞれ同-0.29%、-0.40%となりました。

独DAXは前日比-0.39%となりましたが、英FTSE100はポンドの下落が株価に好影響を与え、前日比+0.22%の上昇となり、年初来高値を更新して取引を終えました。

米株式市場の下げは、原油価格の下落がその要因となっており、エネルギー株が中心となり全体を押し下げる形となりました。欧米の市場参加者の多くはバカンス休暇に入っていることもあり、全般的に薄商いの中で動意の乏しい状況となっています。

為替市場についても全般的に薄商いとなる中、市場参加者の関心は早くも今月26日に行われるジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演内容に集まっており、会合前に政策当局から動意を伴う発言や材料はないとみた参加者のドル売りが先行する状況となっています。

そういった流れもあり、ドル/円は一時100.98円まで下落した一方で、対ドル通貨は上昇。ユーロ/ドルは1.1189ドルまで上昇し、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルはそれぞれ0.7751ドル、0.7265ドルまで上昇しました。


[本日の相場見通し]

本日、東京時間早朝に発表されたRBNZ(NZ準備銀行)のオフィシャルキャッシュレートは、0.25%の利下げに。事前予想では0.50%の利下げの可能性もありましたが、0.25%は概ね予想の範疇ということもあり、NZドルは対円、対ドルともに反発しました。

その後に発表された声明文で、追加利下げが必要となる可能性が示唆されたこと、またウィーラーRBNZ総裁の会見でNZドル安を望む発言(「We want to see the currency fall.」)もあったことから、市場にはやや警戒感の動きも広がりました。

その他発言では、「50bpの金利引き下げについては議論されなかった」「インフレ見通しについては短期的にさらに落ち込むだろう」「数日間はNZドルの値動きに注意する」と述べ、利下げ余地について暗に示唆する内容となりました。

総合すると、本日の発表直後におけるNZドルの上昇フローは売り方の買い戻しが主体と想定することもでき、次なる材料は本日日本時間10時10分から議会特別委員会でのウィーラーRBNZ総裁の証言内容となりそうです。

NZドル/米ドルの足もとのポイントは、21日ボリンジャーバンド・+2σラインである0.7290ドルを終値レベルで上抜けできるか否か。またNZドル/円では同21MAラインである73.90円を上抜けできるか否かがポイントとなりそうです。


本日の東京株式市場は山の日で休場。本邦取引参加者も本格的なお盆休みに入るため、為替市場でも薄商いが予想されますが、閑散相場での突発的な材料に大きく相場が反応する可能性もあります。

奇しくも、本日8月11日は昨年のチャイナショックのトリガーともなった人民元切り下げが発表されてから1年目の日。

また、ヘッジファンドの9月決算45日前ルールにあたる時期に重なるタイミングでもあるため、想定以上の相場変動にはくれぐれも用心したいところです。

(チーフアナリスト 津田隆光)

------------------------------------



※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ