市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/08/09 09:31パリバ・ショックから9年目の日。安心感が漂うマーケットには改めて注意が必要!

[欧米市場レビュー]

8日の欧米市場では、原油相場が上昇。

OPEC(石油輸出国機構)が9月にアルジェで非公式会合を開くことを明らかにしたことがその背景となり、WTI原油先物相場は前日比+2.92%の43.02ドル、またロンドンICEのブレント先物は同+2.50%の45.39ドルとなりました。

原油価格の上昇に伴い、資源国通貨であるカナダ/円は78.10円まで、南アランド/円は7.52円まで上昇しました。

先週末5日に発表された強い米雇用統計結果を受け、FRBによる年内利上げ観測が再燃していることもあり、ドルがしっかりとした動きとなっています。ドル/円は102.65円まで上昇。その他クロス円も堅調な動きを引き継ぎ、豪ドル/円は78.65円まで、NZドル/円は73.21円まで上昇しました。


[本日の相場見通し]

本日の東京株式市場は、為替相場の円安基調もあり、しっかりした展開となりそう。

徐々に薄商いが予想される東京市場ですが、下押しは日銀によるETF買いの期待もあり、下値安心感の伴う相場展開が継続しそう。

世界的に株価が堅調となっている中、やや気になるのは世界的著名投資家のネガティブな見方。

“旧債券王”ビル・グロス氏は最近のコメントで「債券も株も魅力なし」と発言し、また“新債券王”ジェフリー・ガンドラック氏も「(持っている株は)すべて売れ!」(Sell everything!)と警鐘を鳴らすなど、折しも“新旧”債券王がそろって債券市場と株式市場にネガティブな見解を持っているのは、何らかの示唆と読み取るべきなのでしょうか。

奇しくも、本日9日はかのリーマン・ショックの引き金ともなったと言われるパリバ・ショックから9年目の日。

2007年当時、8月9日を起点として翌週末まで、ドル/円で-6.7%、ポンド/円で-10.0%、豪ドル/円・NZドル/円でそれぞれ-16.6%、-19.1%と大幅下落をしました。

市場に安心感が漂いつつある今だからこそ、改めて歴史の教訓や相場猛者の言葉に耳を傾けるべきなのかもしれません。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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