2016/08/02 09:25RBAキャッシュレート発表に要注目!豪ドル/円は75円台までの下落も視野に?
[欧米市場レビュー]
1日の欧米市場では、WTI原油先物が下落し、一時4月20日以来の1バレル=40ドル台を割り込みました。これは米国内の石油リグ(掘削装置)稼働数の増加に伴い、原油の供給過剰がさらに悪化するとの見方が背景となっており、一部報道では原油の弱気相場入りとのコメントも。
ただし、例年夏場には原油相場は下がる傾向があるため、弱気相場入りと断定するにはやや根拠が乏しいこと、さらには確かにWTI原油先物の短い時間軸タームでのチャートでは下落相場入りとの見方もできる一方で、長い時間軸タームでは押し目との判断もできるため、今後の原油市況の成り行きには要注目です。
一方で、同日発表された米7月ISM製造業景況指数は52.6となり、事前予想(53.0)は下回ったものの、5カ月連続で景気動向の良し悪しの分岐点とされる50を上回りました。
しかしながら、米株式市場では原油安の影響もあり、エネルギー関連銘柄を中心に売られ、NYダウ平均、S&P500とも前日に比べ小反落となりました。
外国為替市場では資源国通貨がやや下押しし、カナダ/円が77.90円まで、南アランド/円が7.28円まで下落しました。オセアニア通貨の豪ドル、NZドルも連れ安となり、豪ドル、NZドルがそれぞれ対円で77.05円、73.23円まで下落、また対ドルで0.7527ドル、0.7165ドルまで下落しました。
[本日の相場見通し]
本日の注目経済指標は、東京時間13時30分に発表されるRBA(豪準備銀行)キャッシュレート。直近のOIS(翌日物金利スワップ)におけるRBAの利下げ確率は73.3%となっており、市場では0.25%の利下げはほぼ織り込み済みと言えそうです。
先月発表された豪第2四半期消費者物価指数が前年比+1.0%(前回値+1.3%)と、1999年以来17年ぶりの低い伸びとなっている中、足もとの原油安も少なからず影響を与えかねず、本日のRBAキャッシュレート発表には注目が集まります。
豪ドルのチャートを見てみると、豪ドル/米ドルの日足・ボリンジャーバンドでは横ばい基調を示唆しており、現時点では21日移動平均線である0.7530ドルを意識する展開となっています。下押しメドは同チャートの-2σラインである0.7423ドル付近と想定できるため、仮に利下げ判断となった場合でも、その影響は限定的なものとなるのではないでしょうか。
一方で、豪ドル/円の日足・ボリンジャーバンドでも概ね横ばい基調を示唆しているものの、対ドルに比べてやや上値は重く、仮に利下げとなった場合に、同時に円高基調が進展すれば75円台までの下落も視野に入れておいた方がよさそうです。
1日の欧米市場では、WTI原油先物が下落し、一時4月20日以来の1バレル=40ドル台を割り込みました。これは米国内の石油リグ(掘削装置)稼働数の増加に伴い、原油の供給過剰がさらに悪化するとの見方が背景となっており、一部報道では原油の弱気相場入りとのコメントも。
ただし、例年夏場には原油相場は下がる傾向があるため、弱気相場入りと断定するにはやや根拠が乏しいこと、さらには確かにWTI原油先物の短い時間軸タームでのチャートでは下落相場入りとの見方もできる一方で、長い時間軸タームでは押し目との判断もできるため、今後の原油市況の成り行きには要注目です。
一方で、同日発表された米7月ISM製造業景況指数は52.6となり、事前予想(53.0)は下回ったものの、5カ月連続で景気動向の良し悪しの分岐点とされる50を上回りました。
しかしながら、米株式市場では原油安の影響もあり、エネルギー関連銘柄を中心に売られ、NYダウ平均、S&P500とも前日に比べ小反落となりました。
外国為替市場では資源国通貨がやや下押しし、カナダ/円が77.90円まで、南アランド/円が7.28円まで下落しました。オセアニア通貨の豪ドル、NZドルも連れ安となり、豪ドル、NZドルがそれぞれ対円で77.05円、73.23円まで下落、また対ドルで0.7527ドル、0.7165ドルまで下落しました。
[本日の相場見通し]
本日の注目経済指標は、東京時間13時30分に発表されるRBA(豪準備銀行)キャッシュレート。直近のOIS(翌日物金利スワップ)におけるRBAの利下げ確率は73.3%となっており、市場では0.25%の利下げはほぼ織り込み済みと言えそうです。
先月発表された豪第2四半期消費者物価指数が前年比+1.0%(前回値+1.3%)と、1999年以来17年ぶりの低い伸びとなっている中、足もとの原油安も少なからず影響を与えかねず、本日のRBAキャッシュレート発表には注目が集まります。
豪ドルのチャートを見てみると、豪ドル/米ドルの日足・ボリンジャーバンドでは横ばい基調を示唆しており、現時点では21日移動平均線である0.7530ドルを意識する展開となっています。下押しメドは同チャートの-2σラインである0.7423ドル付近と想定できるため、仮に利下げ判断となった場合でも、その影響は限定的なものとなるのではないでしょうか。
一方で、豪ドル/円の日足・ボリンジャーバンドでも概ね横ばい基調を示唆しているものの、対ドルに比べてやや上値は重く、仮に利下げとなった場合に、同時に円高基調が進展すれば75円台までの下落も視野に入れておいた方がよさそうです。
※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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