市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2016/07/29 09:15決戦の金曜日来る!日銀「ゼロ回答」でブラック・フライデーとなるのか?


[欧米市場レビュー]

28日の欧米市場では、「日銀が政府の強い要請を受けて追加緩和策を具体的に検討している」とのロイター報道を受け、ドル/円が一時105.49円まで上昇しました。

クロス円も同様に押し上げられ、豪ドル/円は79.11円まで、トルコリラ/円、南アランド/円はそれぞれ34.91円、7.44円まで上昇しました。

株式市場の動きはまちまちで、NYダウは小幅安、S&P500とナスダックは小幅上昇して取引を終えました。自動車大手フォード・モーターは増収減益もあり8.16%の下落、ハイテク株のアップルは1.35%の値上がりに、またグーグルの持ち株会社であるアルファベットは時間外取引で1.7%の上昇で取引を終えました。


[本日の相場見通し]

昨日の海外時間に「日銀追加緩和検討報道」を受け、105.49円まで上伸したドル/円相場ですが、本日東京時間7時30分頃の薄商いの時間帯に103.53円まで一気に下落し、その後時を置かずに戻るという激しい値動きとなっています。

一部報道では、今朝方の動きは海外勢の誤発注という見方があるものの、本日のビッグイベントを控え「嵐の予感」を感じざるを得ません。

本日の注目は、その日銀金融政策決定会合。

その結論は、追加緩和ありやなしやという二者択一ですが、シナリオとしては以下の3つに集約できます。

1.限定的な追加緩和を実施
「限定的」追加緩和シナリオとして考えられるのは、「量」では国債増額(80兆円→90〜100兆円)、「質」ではETF増額(3.3兆→6兆円)、社債買い入れ年限の延長、地方債・財投債の買い入れ等、「金利」ではマイナス0.1%→マイナス0.2〜0.3%程度といったところでしょうか。当初はアルゴリズム運動等の動きもありドル/円相場も上に向かうも、あくまで事前予想の範疇ということで、時を置かずに「Sell the fact」(事実売り)の可能性も。

2.思い切った追加緩和を実施
「ヘリコプター・マネー」を類推させる「永久国債」や「50年債」等のワードが出た場合、1と同じくアルゴリズム運動もあり、ドル/円相場は大幅上伸。次週に予定されている大型経済対策についての骨子が新たに「艦砲射撃」として出てきた場合は、スパイクハイ(瞬間高値)を示現する可能性も。ただし、早晩「悪い円安」のきっかけともなり得、空中戦がどこまで持続するかは不透明。

3.市場の予想に反して「現状維持」を発表
まさに4月と同様に「ゼロ回答」となり、市場は大いに失望。投げ売りや狼狽売りも含め、ドル/円相場は100円台を一時割り込む可能性も。週末・月末という日にちとともに、本日公表されるGPIFの2015年度運用実績のネガティブな見方もあり、日本版「ブラック・フライデー」になる可能性も。

上記はあくまで予想シナリオとして見ていただければ幸いです。詳細部分は、市場調査部シナリオレポートvol.5「日銀金融政策決定会合の見方」をご覧いただくようお願いします。

いずれにしても本日の相場は上下に大きく振れる可能性もあるため、リスク管理には十分ご留意いただくようくれぐれもお願いします。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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