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2016/07/26 16:40【オセアニア・レポート】BOEの8月利下げ観測高まる。27日の豪インフレ統計に注目!豪ドルに影響しそう

[レビュー]

26日東京時間の外国為替市場は、円高の展開。ドル/円は104円台前半へと下落し、豪ドル/円やNZドル/円などクロス円も総じて値を下げました。日経平均の下落を背景に、円高圧力が強まりました。

ポンドは軟調。ポンド/円は一時136.38円へと値を下げ、対米ドルや対ユーロでも下落しました。BOE(英イングランド銀行)のウィール政策委員の発言を受けて、BOEの8月4日の利下げ観測が高まり、ポンドの下落圧力となりました。

ウィール政策委員は、英フィナンシャル・タイムズ紙とのインタビューで、22日に発表された英PMI(購買担当者景気指数)は予想よりはるかに悪かったと指摘し、「英景気に対する見方が変わった」と発言。「PMIのデータが7月12日以降、つまり英EU離脱決定直後のショックが収まった後に集められたという点が重要」と強調しました。

ウィール氏はPMI発表前の7月18日には、「消費者や企業の間には、先月の英国民投票での離脱決定を受けたパニックは見られていない」との見方を示し、「BOEは市場を落胆させる(=利下げを含め金融緩和を見送る)ことを恐れるべきではない」と発言していました。

英国の7月PMI速報値の結果は、以下のとおり。( )は6月

 ・総合PMI:47.7(52.4)*2009年4月以来の低水準、
 ・サービス業PMI:47.4(52.3)*2009年3月以来の低水準、低下幅は1996年の統計開始以降最大
 ・製造業PMI:49.1(52.1)*2013年2月以来の低水準


[これからの展開]

27日(水)午前10時30分(日本時間)、豪州の4-6月期のインフレ統計が発表されます。

RBAは今月5日の会合で、政策金利を過去最低の1.75%に据え置きました。19日に公表された5日の会合の議事録では、政策メンバーが「今後1か月で入手できるインフレ圧力や労働市場、住宅市場の活動に関する情報が、経済成長とインフレの見通しの評価を洗練させ、適切とみられる政策スタンスに調整することを可能にする」と考えていることが判明。インフレ統計が金融政策判断における重要な材料であることが、改めて示されました。

RBAは今年5月に利下げを実施した際、1-3月期のインフレ率が予想外に低かったことを理由に挙げました。明日のインフレ統計でインフレ圧力の弱さが確認されれば、RBAは次回8月2日の会合で追加利下げに踏み切る可能性があります。市場予想は、CPI(消費者物価指数)が前年比+1.1%、基調インフレ率(トリム平均と加重中央値の平均値)が同+1.4%です。

市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、RBAが8月に利下げを行う確率が70.8%、据え置く確率が29.2%織り込まれています(7月25日時点)。

明日のインフレ統計を受けて、RBAに対する金融政策見通しが変化すれば、豪ドルが影響を受ける可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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