2016/07/22 16:12【オセアニア・レポート】来週は27日の豪インフレ統計に注目!!豪ドルに影響しそう
[レビュー]
22日東京時間の外国為替市場は、動意に欠ける展開。ドル/円やクロス円は、おおむね昨日NY終値近辺での“もみ合い”となりました。
日経平均の終値は、前日比182.97円安の16,627.25円。下げ幅を一時、前日終値比243円へと拡大する場面がありました。ただ、株安に対して、為替市場に大きな反応はみられませんでした。
[これからの展開]
来週のオセアニア関連の経済指標では、27日(水)の豪州のインフレ統計に注目です。
RBA(豪準備銀行)の今年5月の利下げは、1-3月期のインフレ率が予想以上に低かったことが理由でした。インフレ率はCPI(消費者物価指数)が前年比+1.3%、またRBAがCPIとともに重視するとされる基調インフレ率(トリム平均と加重中央値の平均値)は同+1.55%と、1983年の統計開始以来最低を記録しました。RBAのインフレ目標は+2〜3%であり、CPI、基調インフレ率ともに、目標を大きく下回っている状態です。
市場では、RBAが次回8月2日の政策会合で追加利下げを決定するとの見方が有力です。OIS(翌日物金利スワップ)では、8月に0.25%の利下げを行う確率が67.7%織り込まれています(21日時点)。
CPIや基調インフレ率が弱ければ、市場では追加利下げ観測が一段と高まるとみられます。その場合、豪ドルにとってマイナス材料となりそうです。
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明日と明後日(23、24日)、中国の成都でG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。G20では、英国のEU離脱(ブレグジット)の影響が主要議題になるとみられます。米FOMC(連邦公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合が来週控えていることから、各国の金融政策や通貨について、どのような議論がなされるのかにも注目です。G20の結果が、来週月曜日(25日)の為替市場に影響を与える可能性もあります。
(アナリスト 八代和也)
22日東京時間の外国為替市場は、動意に欠ける展開。ドル/円やクロス円は、おおむね昨日NY終値近辺での“もみ合い”となりました。
日経平均の終値は、前日比182.97円安の16,627.25円。下げ幅を一時、前日終値比243円へと拡大する場面がありました。ただ、株安に対して、為替市場に大きな反応はみられませんでした。
[これからの展開]
来週のオセアニア関連の経済指標では、27日(水)の豪州のインフレ統計に注目です。
RBA(豪準備銀行)の今年5月の利下げは、1-3月期のインフレ率が予想以上に低かったことが理由でした。インフレ率はCPI(消費者物価指数)が前年比+1.3%、またRBAがCPIとともに重視するとされる基調インフレ率(トリム平均と加重中央値の平均値)は同+1.55%と、1983年の統計開始以来最低を記録しました。RBAのインフレ目標は+2〜3%であり、CPI、基調インフレ率ともに、目標を大きく下回っている状態です。
市場では、RBAが次回8月2日の政策会合で追加利下げを決定するとの見方が有力です。OIS(翌日物金利スワップ)では、8月に0.25%の利下げを行う確率が67.7%織り込まれています(21日時点)。
CPIや基調インフレ率が弱ければ、市場では追加利下げ観測が一段と高まるとみられます。その場合、豪ドルにとってマイナス材料となりそうです。
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明日と明後日(23、24日)、中国の成都でG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。G20では、英国のEU離脱(ブレグジット)の影響が主要議題になるとみられます。米FOMC(連邦公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合が来週控えていることから、各国の金融政策や通貨について、どのような議論がなされるのかにも注目です。G20の結果が、来週月曜日(25日)の為替市場に影響を与える可能性もあります。
(アナリスト 八代和也)
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