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2016/07/22 08:51引き続き焦点は「ヘリコプター・マネー」!アルゴリズムによる想定以上の動きには要注意!

[欧米市場レビュー]

21日の米株式市場は、NYダウ平均が10日ぶりの反落。

連日の史上最高値更新となっていた米株式市場ですが、利益確定売りの動きとともにWTI原油価格が1バレルあたり44ドル台半ばまで下落したこともその下押し要因となっています。

また、昨日行われたECB理事会において政策金利が据え置かれたこと、さらにその後のドラギECB総裁会見において具体的な追加緩和措置について示さなかったこともありユーロ/ドルが6月27日以来の安値となる1.0978ドルまで下落しました。

一方で、欧州時間序盤に英BBCラジオ4の番組内で黒田日銀総裁がインタビューに答え、「(現段階で)ヘリコプター・マネーは必要も可能性もない」と語ったとのニュースが流れ、107円台を推移していたドル/円が一時105.40円まで売られる展開となりました。

その後、このインタビューは6月17日(つまり、6月24日の英国ショックの前)に収録されたものと明らかになるにつれドル/円は下げ止まり、106円台を挟んだ値動きとなりました。


[本日の相場見通し]

本日の東京株式市場は反落でのスタートとなりそうです。

引き続き市場の関心事は28-29日の日銀会合においてヘリコプター・マネー(ヘリマネ)が実施されるのかどうかという点。

その証左こそ昨日の欧州時間序盤の黒田発言後のマーケットの動きと言えますが、現在のマーケットではアルゴリズムと呼ばれる高速取引が主流となっており、一つの「ワード」に反応して想定以上の値動きをすることが最近ではよく見受けられます。

まさに昨日の動きは、黒田総裁が「ヘリコプター・マネーは必要も可能性もない」との言葉をいつどのような状況下で発言したというのは二の次でそのまま額面通りに取り入れたもので、瞬時に機械的なドル売り・円買いフローが生まれたものと言えます。

次週にかけて26-27日の米FOMC、そして28-29日の日銀会合が予定されていますが、要人発言等の「ワード」に一喜一憂するマーケット状況となりそうです。

明日から24日にかけて中国・成都でG20財務相・中央銀行総裁会議が開催される予定ですが、主に英国のEU離脱(Brexit)に伴う不確実性の拡大に対する協議が中心となりそうです。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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