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2016/07/21 09:09トルコ、非常事態宣言を発令!トルコリラの動きは?

[欧米市場レビュー]

20日の欧米株式市場はそろって上昇。米株式市場ではマイクロソフトやモルガン・スタンレーなどの四半期決算で利益が予想を上回ったことなどを受け、順調な企業業績が株価を下支えするとの見方から、米経済に対する楽観的な見通しが広がっています。

米株価の上昇とともに、雇用その他の経済指標の内容が堅調であることから、FRBが年内利上げに動くとの見方も強まり、ドルが主要通貨に対して強含みで推移しました。

ドルインデックス(ドル指数)が3月10日以来約4カ月ぶりとなる以来の97.37まで、ドル/円も106.99円まで上昇しました。ドルの強気推移を受け、対ドル通貨はそろって弱含みの展開となり、ユーロ/ドルが1.0977ドルまで、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルはそれぞれ0.7461ドル、0.7014ドルまで下落しました。

また、S&Pがトルコの格付け見通しを引き下げたことを受け、トルコリラは対ドルで最安値を更新し、対円でも34.43円まで下落しました。


[本日の相場見通し]

本日日本時間早朝、RBNZ(NZ準備銀行)が経済見通しを発表し、「NZドルは一段と下落する必要がある」「NZドル高でインフレ見通しが高まりにくい」「追加緩和策を講じる可能性がある」といったハト派的スタンスの内容を公表したことでNZドルが対円、対ドルで下落しています。

来月のRBNZ会合での利下げ予測が高まったこともあり、NZドル売りが優勢となっていますが、この材料を受けてNZドルのトレンドが転換したと判断するのは、テクニカル的には早合点と言えるのかもしれません。

チャート判断におけるNZドルの注目点は、対円では21日移動平均線である74.08円を終値レベルでキープできるか否か、対ドルでは日足・-2σラインである0.6958ドルを終値レベルでキープできるか否かがまずは足もとのポイントになりそうです。

一方で、昨日トルコ・エルドアン大統領が先週15日に発生したクーデター未遂事件を受け、3カ月間の非常事態宣言を宣言したことに伴うトルコリラの動きからも目が離せません。

非常事態宣言の発令によって、エルドアン大統領と内閣は議会に諮ることなく新たな法律を成立させることが可能となり、また必要に応じて法的権利や自由を制限したり停止することも可能となり、エルドアン大統領への権力集中に伴う独裁懸念がトルコの政治・経済を圧迫しかねない状況となっています。

対ドルでは史上最安値を付けているトルコリラですが、対円相場での足もとのポイントは日足・-2σラインである33.82円レベル。当該ラインを割り込んだ場合は、6月24日に付けた対円史上最安値の33.19円も射程圏内に入るため今後のトルコリラ/円の動きからは目が離せそうにありません。

また、本日はECB理事会と、その後にドラギECB総裁会見が予定されています。事前予想では、最新の経済見通しが公表される9月まで追加緩和を見送るとの公算が支配的となっていますが、買い入れの対象となる国債の確保に向けた何らかの措置を打ち出すのかどうかに要注目です。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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