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2016/07/19 16:50【オセアニア・レポート】RBAやRBNZの8月利下げ観測で、豪ドルやNZドルが下落

[レビュー]

19日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/円は74.18円、NZドル/米ドルは0.7012米ドルへと値を下げました。RBNZ(NZ準備銀行)が住宅ローン規制を強化する措置を発表したことで、RBNZの早期利下げ観測が高まりました。

豪ドルも軟調。一時、豪ドル/円は79.36円、豪ドル/米ドルは0.7508米ドルへと下落しました。RBA(豪準備銀行)の利下げ観測が豪ドルの重石となりました。


[これからの展開]

RBAの議事録が本日(19日)公表されました。政策金利の1.75%据え置きを決定した7月5日の政策会合の議事録です。

議事録では、政策メンバーが「今後1か月で入手できるインフレ圧力や労働市場、住宅市場の活動に関する情報が、経済成長とインフレの見通しの評価を洗練させ、適切とみられる政策スタンスに調整することを可能にする」と考えていることが判明しました。

豪州の4-6月期のインフレ率が7月27日(水)に発表されます。CPI(消費者物価指数)は2014年10-12月期以降、RBAのインフレ目標(+2〜3%)を下回り続けており、2016年1-3月期は前年比+1.3%でした。また、RBAがCPIとともに重視するとされる基調インフレ率(トリム平均と加重中央値の平均値)は、1-3月期に1983年の統計開始以来最低を記録。RBAは今年5月に利下げを実施した際、1-3月期のインフレ率が予想外に低かったことを理由に挙げました。27日に発表されるインフレ統計でインフレ圧力の弱さが確認されれば、RBAは8月2日の会合で追加利下げに踏み切るかもしれません。

市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、RBAが8月の会合で0.25%の利下げを行う確率が61.7%、政策金利を据え置く確率が38.3%織り込まれています(7月18日時点)。

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市場では、RBNZの早期利下げ観測が強まっています。

RBNZは6月9日の政策会合時の声明で、追加利下げを示唆する一方、「オークランドや他地域の住宅価格上昇が、金融安定に関する懸念を強めている」と表明。その後、7月7日にRBNZのスペンサー副総裁が、NZの住宅市場の不均衡拡大に懸念を示し、「一段の利下げは、金融安定へのリスクをもたらす可能性がある」と指摘したことで、市場ではRBNZの追加利下げ観測が後退しました。

しかし、昨日(18日)に発表されたNZの4-6月期のCPIは前年比+0.4%と、市場予想の+0.5%、そしてRBNZの6月時点の予測である+0.6%を下回りました。

加えて、本日(19日)、RBNZが住宅価格の高騰を抑制するために住宅ローン規制を強化する措置を発表しました。これを受けて、利下げの障害となっている住宅市場の過熱にブレーキがかかり、RBNZは利下げに動きやすくなるとの見方が浮上、RBNZが次回8月11日の会合で利下げを決めるとの観測が一段と高まりました。

OISでは、RBNZが8月の会合で0.25%の利下げを行う確率が72.0%、政策金利を据え置く確率が28.0%織り込まれています(18日時点)。

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RBAやRBNZの8月利下げ観測は、豪ドルやNZドルの上値を抑える要因になるかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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