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2016/07/14 15:57【オセアニア・レポート】ドル円は6月24日以来の105円超。豪ドルとNZドルは明暗分かれる

[レビュー]

14日東京時間の外国為替市場では、ドル円が一時105円台半ばまで上昇しました。これは英国民投票の結果が判明した6月24日以来のことです。午後3時前に、本田悦朗駐スイス大使(前内閣官房参与)がインタビューで、4月の訪米時にバーナンキ前米FRB議長が永久国債の発行に言及したと語ったとの報道が流れ、それまで104円台半ばで推移していたドル円が急に動意づきました。

他方、豪ドルとNZドルでは明暗が分かれました。東京時間午後3時過ぎ時点で、豪ドル/米ドルは0.76ドル台で、NZドル/米ドルは0.72ドル台で推移しています。一方、豪ドル/円は80円台半ばで、NZドル/円は76円台前半で推移しています。

豪ドルの堅調は、雇用統計が良好だったことが背景です。
6月の雇用者数は全体で前月比+0.8万人と、事前予想の+1.0万人には届きませんでした。しかし、非正規雇用者が3.0万人減少する一方で、正規雇用者が3.8万人増加したことが好感されました。
もっとも、OIS(翌日物金利スワップ)によれば、8月2日のRBA(豪中銀)の会合で5割強の確率で利下げが織り込まれており、これは雇用統計発表前とほとんど変わっていません(むしろ確率は若干上昇しました)。

NZドルが軟調だったのは、RBNZ(NZ中銀)の利下げ観測が高まったことが背景です。きっかけは、RBNZが7月21日に経済報告を公表すると発表したことです。経済報告の公表は予定されていなかったため、8月11日の会合での利下げに向けた地ならしと受け止められたようです。
OISによれば、8月11日の会合で6割以上の確率で利下げが織り込まれており、昨日時点の4割から確率は大幅に上昇しています。


[これからの展開]

英国民投票を受けた世界的な市場の動揺は収まりつつあります。むしろ、米株が最高値を更新するなど、政策への期待も加わってリスクオンが強まっている面も観測されます。
ただ、リスクオンとオフが短期間に切り替わるなかで、各国の金融政策に関する見方も簡単に変わりうる点には注意が必要かもしれません。

現時点での市場のメインシナリオは、本日の英BOE(利下げ)、21日のECB(追加緩和は五分五分?)、26-27日のFOMC(据え置き)、28-29日の日銀(追加緩和)、8月2日のRBA(利下げは五分五分)、11日のRBNZ(利下げ)などです。

今後の相場材料でそれぞれの金融政策見通しがどう変わるか、こまめにチェックする必要がありそうです。


(チーフエコノミスト 西田明弘)

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