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2016/07/13 15:35【オセアニア・レポート】ドル高円安が一服、オセアニア通貨も反落

[レビュー]

13日東京時間の外国為替市場では、ドル高円安が一服。昨日の欧米市場でドル円は一時105円近くまで上昇しましたが、今週に入って4円以上上昇したこともあって、さすがに調整が入りました。「政府がヘリコプター・マネーを検討」との新聞報道に対して、菅官房長官がこれを否定したことも、ドル安円高の材料となったようです。

欧米市場での株高の流れを引き継いで、日経平均株価は3日続伸。朝方に前日比で一時350円近く上昇しましたが、徐々に上げ幅を縮小して、結局前日比135円高の16,231円で引けました。

東京時間のオセアニア通貨は、対米ドル、対円ともに軟調に推移しました。目立った材料があったわけではなく、朝方に発表された7月のウェストパック消費者信頼感指数の低下(99.1←6月102.2)も特に材料視された形跡はありませんでした。豪ドル、NZドルともに、英国民投票の結果を受けて大きく下落した後に上昇基調にあったので、あくまでスピード調整と位置付けられそうです。

東京時間午後3時過ぎ時点で、豪ドル/米ドルは0.76ドル近辺、NZドル/米ドルは0.72ドル台半ばで推移しています。一方、豪ドル/円は79円ちょっと、NZドル/円は75円台半ばでそれぞれ推移しています。


[これからの展開]

オセアニア通貨のクロス円は、引き続きドル円の影響を大きく受けそうです。「ドル」サイドの材料は米金融政策見通しの変化であり、「円」サイドの材料は安倍政権の経済対策や日銀の追加緩和の有無とその内容などです。

RBA(豪州中銀)やRBNZ(NZ中銀)の金融政策見通しの変化も要注意でしょう。8月2日のRBAの会合と同11日のRBNZの会合、いずれも市場が織り込む利下げ確率は先週半ばまで5割を超えていましたが、足元で5割を下回っています。今後、再び5割を超えてくるようであれば、当該通貨に下落圧力が加わるでしょうし、逆に利下げ確率が一段と低下するようであれば、通貨のサポート要因となりそうです。

今晩は、米国のベージュブック(地区連銀経済報告)、明日14日は豪州の6月の雇用統計に注目です。豪雇用統計(日本時間午前10時30分発表)は、市場予想が前月比1.0万人の増加と、5月の1.8万人増からペースダウンが見込まれています。豪雇用統計は米国のそれと比べて月々の変動が大きいため、雇用の実態は読みにくいですが、それでも豪ドルが反応する可能性があるので要注意でしょう。

(チーフエコノミスト 西田明弘)

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