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2016/07/12 16:01【オセアニア・レポート】オセアニア通貨はクロス円中心に上昇

[レビュー]

12日東京時間の外国為替市場では、「円安」が進行。ドル円は一時103.34円をつけました。日本の参院選で与党が圧勝したことが、昨日の欧米市場で改めて評価されました。さらに、経済対策が事業規模で10兆円超になるとの期待や、日銀が7月28-29日の会合で追加緩和に踏み切るとの期待が高まったことも、「円安」につながりました。

欧米市場での株高の流れを受けて、日経平均株価が続伸。前日比で一時500円以上の上昇となるなど、6月24日の「BREXIT(英国のEU離脱)ショック」以来となる16,000円台を回復しました。

東京時間のオセアニア通貨は、対米ドル、対円ともに堅調に推移しました。午前中に発表された豪州のNAB企業信頼感が改善したことが、豪ドルの対ドルでの上昇を支えました。また、グローバル・マクロ・ファンドが、対円で豪ドルを買っているとの観測もありました。NZドルも豪ドルに連れて堅調でした。

東京時間午後3時過ぎ時点で、豪ドル/米ドルは0.76ドル手前まで上昇、またNZドル/米ドルは0.73ドルに接近しています。一方、豪ドル/円は78円台、NZドル/円は75円台でそれぞれ推移しています。


[これからの展開]

足元の「円安」(や株高)は、日本の財政・金融政策に対して、やや期待先行の面もありそうです。安倍政権や日銀が実際の政策面でフォローアップできるのかが重要でしょう。

ドル高円安が一段と進むためには、利上げ期待という米サイドの材料も必要かもしれません。先週発表された6月の米雇用統計は好調でしたが、利上げ期待はほとんど高まりませんでした。

今週は、ベージュブック(地区連銀経済報告)や小売売上高、鉱工業生産、消費者信頼感など6-7月の経済指標が多く発表されるので、米国の足元の景気情勢が明らかになりそうです。さらに、FRB関係者の発言機会も多く、それらを通して利上げ期待が高まるようなら、「円安」が進むかもしれません。

オセアニアの独自の相場材料では、14日に発表される豪州の6月の雇用統計や、NZの7月の製造業PMIなどです。そして、それらを受けて、足元でやや後退している利下げ観測がどうなるかが注目されます。

(チーフエコノミスト 西田明弘)

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