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2016/07/12 08:57「祭りのあと」に訪れるリスク回避フローには要警戒!

[欧米市場レビュー]

11日の欧米株式市場は軒並み上昇。ドイツDAXは前日比+2.12%、英FTSE100は同+1.40%、NYダウ平均、NASDAQはそれぞれ前日比+0.44%、+0.64%となりました。S&P500については同+0.34%となり、約1年ぶりに過去最高値を更新しました。

株式市場で好調といえるのは公益・通信・生活必需品といったセクターで、いわゆるディフェンシブ銘柄に資金が集まる背景には世界的な超低金利に伴って債券市場から資金が流入している構図が垣間見えます。

為替相場も総じて堅調な推移をし、ドル/円は102.87円まで、ユーロ/円・ポンド/円はそれぞれ113.74円、133.73円まで上昇しました。豪ドル/円・NZドル/円も堅調推移となり、それぞれ77.55円、74.29円まで上昇しました。


[本日の相場見通し]

海外市場においても本邦参院選で与党が圧勝したこと、また結果的にアベノミクスが信任されたことに伴い最大10兆円規模の大型経済対策を打ち出す可能性もあることなどが好感され、円売り主体の動きとなっています。

また、大型財政出動とセットでの金融政策への期待感も高まり、政策協調による円安誘導への道筋が見えてきたことも円売り・株高の追い風となっている一方で、大型財政出動の財源問題や追加の金融政策を行うにあたっての財政ファイナンスに対する警戒感があるのも事実。

マーケット全般に「祭りの余韻」といった雰囲気が漂いますが、ドル/円やその他クロス円通貨の日足チャートでは上値は限定的なものとなっており、時間経過とともに「祭りのあと」に訪れるリスク回避フローの動きには十分警戒した方がよさそうです。

また、Brexitに伴うキャメロン首相の退陣によって国内政局に不透明感が漂っていた英国ですが、レッドソム氏の党首選からの撤退表明を受け、メイ氏がサッチャー氏以来2人目の女性首相に就任することが決定しました。英国にとってはこれからがいばらの道と言えそうですが、ひとまずは次期リーダーが決定したこともあり、足もとでの英国政治不安は徐々に落ち着きを取り戻しそうです。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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