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2016/07/06 17:23【オセアニア・レポート】英国をめぐる懸念を背景にポンドが下落。リスク回避の動き強まり、ドル/円やクロス円は総じて下落。

[レビュー]

6日東京時間の外国為替市場では、ポンドが下落。対米ドルで31年ぶり、対円で3年8か月ぶりの安値をつけました。英国の不動産ファンドが4〜5日に相次いで解約を停止したことで、英国をめぐる懸念が再燃しました。

一方、円は全面高の展開。ドル/円やクロス円は総じて下落しました。英国など欧州をめぐる懸念や、日経平均の大幅安を背景に、リスク回避の動きが強まり、円高圧力となりました。

日経平均の終値は、前日比290.34円安の15,378.99円。下げ幅は一時、501円に達しました。


[これからの展開]

英国の不動産ファンドが4日から5日かけて相次いで解約を停止しました。

4日は、スタンダード・ライフ・インベストメンツが29億ポンド規模の英不動産ファンドの解約を停止。5日には、アヴァイヴァ・インベスターズが18億ポンド規模のREIT(不動産投資信託)、M&Gインベストメンツが44億ポンド規模のプロパティー・ポートフォリオの解約を停止しました。

EU(欧州連合)離脱票が過半数を獲得した英国民投票以降、英経済の先行き不透明感を背景に、不動産ファンドの償還請求が急増。各社は解約停止の理由として、償還請求の著しい増加による手元資金の不足や、流動性をただちに確保できないため、償還請求に応じることができないことを挙げました。

不動産ファンドの解約停止を受けて、英国のEU離脱決定によるマイナスの影響に対する懸念が高まりました。

また、市場では多額の不良債権を抱えるイタリアの銀行に対する懸念が浮上しており、公的資金の注入を迫られるとの見方もあります。イタリアの銀行株指数は6月23日の英国民投票以降、約30%下落しました。

英国やイタリアに対する懸念を背景に、市場ではリスク回避の動きが再び強まるかもしれません。その場合、豪ドル/円やNZドル/円は、それぞれ6月24日安値の72.25円、68.96円に向けて下がる可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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