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2016/07/06 08:55Brexitの余波が再燃!金(ゴールド)独り勝ちの中選択する通貨は?

[欧米市場レビュー]

5日の欧米市場では、英保険大手アヴィヴァ傘下のアヴィヴァ・インベスターズが18億ポンドに上る不動産投資信託(REIT)の取引を停止したこと、また英生保大手プルーデンシャル参加のM&Gインベストメンツが運用する44億ポンド規模のポートフォリオが解約を停止、さらには保険大手スタンダード・ライフ傘下の不動産ファンドが29億ポンドの不動産ファンドの取引停止したこともありポンドが大幅下落。

一時ポンドは対ドルで31年ぶり、対ユーロで2年半ぶりの安値となりました。対円相場でも、6月24日に付けた安値である133.20円を下回り132.00円まで下落しました。

株式市場も総じて安く、NYダウ平均は前日比108.75ドル安の17840.62ドルとなり、S&P500およびNASDAQともに前日比マイナスとなりました。

ドイツDAXも前日比-1.72%まで下落したものの、ポンド安を受けた英FTSE100は前日比+0.35%となっており、ポンド安が英株価を支えるトレードオフの形となっています。


[本日の相場見通し]


先月23日の英国民投票と翌24日のBrexitショックの傷が癒されつつあった世界のマーケットは、4日の米独立記念日を境に再び暗転したようなムードに。

新たにイタリア銀行株が急落する事態となっており、英国のEU離脱という事実はここへ来て他のEU加盟国に対してボディーブローのような形となって現れています。

WSJでは「(英国がEU離脱決定した後の経済見通しに関して)他の欧州諸国への打撃はより直接的かつ深刻なものになりかねない。そのリスクが極端に集中するのは紛れもなくイタリアの銀行部門だ」との記事が掲載されています。

今後も引き続き、欧州の金融セクターへの逆風は株式市場のみならず為替市場に少なからず影響を与えることになりそうです。

ドル/円およびクロス円通貨のチャート形状は総じて弱気基調を示唆しており、日足チャートでも下落トレンドを表す「下降バンドウォーク」となっている通貨ペアが多く見られます。

一方で、”無国籍通貨”と呼ばれ、リスク回避の動きの中で「独り勝ち」となっている金(ゴールド)ですが、その金と相関性が比較的高い豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルは相対的にしっかりしたチャート形状となっています。

通貨選択において、円買い(外貨売り)ないしは対ドル(ストレート)通貨をポートフォリオとして組み入れることも今のタイミングとして重要な要素なのかもしれません。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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