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2016/07/05 16:54【オセアニア・レポート】RBAは政策金利を据え置き。CPIでインフレ圧力の弱さが確認されれば、8月に利下げか!?

[レビュー]

5日東京時間の外国為替市場では、円が堅調に推移。ドル/円は一時101.86円へ下落、豪ドル/円やNZドル/円などのクロス円も総じて値を下げました。日経平均の下落が、円買いの支援材料となりました。

日経平均の終値は、前日比106.47円安の15,669.33円。下げ幅は一時、173円に達しました。


[これからの展開]

RBAは本日、政策金利を過去最低の1.75%に据え置くことを決定しました。

声明では、「インフレは極めて低い」と指摘し、「非常に抑制された労働コストの伸びや海外の非常に低いインフレ圧力を踏まえると、この状況はしばらく続く可能性が高い」との見方を示しました。

金融市場については、英国民投票後の資産再評価を受けて、最近ボラティリティが高いと指摘したものの、大半の市場は引き続き効果的に機能しているとの認識を示しました。

英国民投票の結果が世界の経済活動に及ぼす影響は、依然として不明であり、英経済への影響以外については判断が難しいかもしれないとしました。

金融政策については、「入手可能な情報を踏まえて、理事会は今回の会合で金融政策を据え置くことが賢明と判断した。さらなる情報が、経済成長とインフレの見通しの評価を洗練させ、適切とみられる政策スタンスに調整することを可能にするだろう」としました。

今回の声明では金融政策スタンスが明確にされませんでしたが、豪州のインフレ率がRBAの目標を下回っていることを踏まえると、RBAの次の一手は「利下げ」とみられます

7月27日に豪州の4-6月期CPI(消費者物価指数)が発表されます。その結果が、RBAが追加利下げに踏み切るかどうかの重要な手掛かり材料となりそうです。

1-3月期のCPIは前年比+1.3%、基調インフレ率は同1.55%と、いずれもRBAのインフレ目標(+2〜3%)を大きく下回りました。RBAは今年5月に0.25%の利下げを決定した際に、1-3月期のインフレ率が予想外に低かったことを理由に挙げました。

4-6月期のCPIでインフレ圧力の弱さが確認されれば、その「さらなる情報」を基にRBAは8月2日の会合で追加利下げに踏み切るかもしれません。

市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、7月4日時点で、RBAが8月の会合で政策金利を据え置く確率が47.6%、利下げを決定する確率が52.4%織り込まれています。

(アナリスト 八代和也)

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