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2016/07/01 16:31【オセアニア・レポート】明日2日に豪総選挙。NZドル/米ドルは堅調推移が予想されるも、注意は必要!?

[レビュー]

1日東京時間の外国為替市場では、円買い優勢の展開。ドル/円やクロス円は総じて下落しました。米国の3連休(4日は独立記念日の祝日)を前にポジション調整とみられます。

日経平均は、日欧の追加金融緩和期待を背景に5日続伸。終値は前日比106.56円高の15,682.48円でした。日経平均が5日続伸したのは、5月25〜31日以来、約1か月ぶりです。


[これからの展開]

豪州の総選挙が7月2日(土)に投開票されます。世論調査では、与党の保守連合(自由党および国民党)と最大野党の労働党の支持率が拮抗、接戦になると予想されています。ただ、英国民投票を受けて、金融市場が動揺、世界経済の不透明感が高まったことから、与党有利との見方もあるようです。ニュースポール社が6月23〜26日に実施した世論調査では、保守連合の支持率が51%、労働党の支持率が49%でした。

総選挙の結果次第では、週明け月曜日(7月4日)の為替市場は「窓をあける」可能性があるため、注意が必要です。

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NZドル/米ドルは先月(6月)、一時0.72米ドル台半ばへと上昇、昨年5月以来の高値をつけました。RBNZ(NZ準備銀行)が6月の会合で、追加利下げの可能性に言及したものの(政策金利は2.25%に据え置き)、インフレ見通しを上方修正し、過熱気味にある住宅市場に警戒感を示したことが、背景です。FRB(米連邦準備理事会)の年内利上げ観測が後退したことも、NZドル/米ドルの支援材料となりました。

市場の金融政策見通しを反映するFF金利先物では、6月30日時点で年内にFRBが利上げを行う確率が9.2%、利下げを行う確率が7.2%織り込まれています。2週間前の6月16日時点では、利上げの確率が33.5%、利下げの確率は0%でした。

FRBの年内利上げ観測の後退(米ドル安要因)を背景に、NZドル/米ドルは堅調に推移する可能性があります。今後、6月24日高値の0.7259米ドル超えを試す展開になるかもしれません。

ただし、通貨の総合力を示す貿易加重ベースでみると、NZドルは足もとで昨年5月以来の高水準にあります。当時、RBNZはNZドルについて「正当化できないほど高く、持続不可能」と指摘していました。今年6月の前回政策会合時の声明では、「NZの輸出商品価格の低さを考慮すると、NZドルは適切な水準より高い」との評価が下されました。

貿易加重ベースでNZドルの上昇基調が続く場合、RBNZがNZドル高けん制のトーンを強める可能性があり、注意は必要かもしれません。

貿易加重ベースのNZドル

 (出所:RBNZ資料より作成)

(アナリスト 八代和也)

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