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2016/07/01 09:16まさかのジョンソン氏不出馬!英国政治はリーダー不在の航海に?

[欧米市場レビュー]

30日の欧米市場では、株式市場が続伸しました。

NYダウ平均が前日比+235.31ドルの17929.99ドルまで上昇。S&PおよびNASDAQもぞれぞれ前日比+1.3%上昇しました。ドイツ株式指数のDAXは前日比+0.71%、英FTSE500に至っては前日比+2.27%となりました。

この日、ECB(欧州中央銀行)が刺激プログラムにおける債券購入のルール緩和を検討していると報じられたこと、またBOE(イングランド銀行)のカーニー総裁がBrexit(英国のEU離脱)選択の影響に対処するために数か月内における金融緩和の必要性を示したことなどがマーケットに好感された形となりました。

ECBのQEプログラム検討でユーロ/ドルは一時1.1020ドルまで下落。また、BOEの追加緩和示唆でポンドは対ドルで約2%下落しました。

株価の上昇もあり、ドル/円およびクロス円は比較的しっかりとした動きをし、ドル/円は103.27円まで、豪ドル/円・NZドル/円はそれぞれ76.99円、73.69円まで上昇しました。またトルコリラ/円も35.81円まで値を伸ばしました。


[本日の相場見通し]

にわかに飛び込んできたニュースが、次期首相候補の“本命”と目されていたボリス・ジョンソン前ロンドン市長のまさかの出馬見送り。

離脱派の象徴的存在でもあったジョンソン氏の突如の翻意は、離脱を支持した有権者からは「敵前逃亡」と批判され、ロンドン市内でも怒りの声が多数出ているとのこと。

EU首脳会議で9月まで結論を先延ばしした英国ですが、辞任を表明しているキャメロン首相の後釜を巡り、国内政局の混迷化が予想されています。

国民投票で勝利した離脱派は、その後もEUとの具体的な交渉方針や見通しなどを明示していない中、EUへの拠出金金額に関する虚偽発言等も問題となっており、当面の英国政治はリーダー不在の航海となりそうです。

これからの注目指標は、日本時間23時の米6月ISM製造業景況指数。その他では明日実施される豪総選挙。ハングパーラメント(宙ぶらりん議会)の可能性も予想される中、その選挙結果には要注目です。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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