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2016/06/29 15:55【オセアニア・レポート】金融市場の動揺が落ち着けば、市場の関心は各国の金融政策に移る!? その場合、豪ドルやNZドルは?

[レビュー]

29日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、ドル/円は102.17円、豪ドル/円は75.45円、NZドル/円は72.18円、ポンド/円は135.87円へと下落しました。欧州の先行き不透明感が、円の支援材料となりました。

NZのイングリッシュ財務相はインタビューで、事態が大きく悪化した場合、RBNZ(NZ準備銀行)には利下げする余地があり、英国のEU(欧州連合)離脱決定後の嵐を乗り切るうえで、NZは大半の国々に比べて良い位置にいるとの見解を示しました。RBNZが8月11日の次回会合で利下げするかについては、「成り行きを見守る必要がある」と述べました。また、英国のEU離脱決定の影響によりNZの相対的な魅力が高まって、NZドルを押し上げる可能性があるとの見方を示しました。

英国のキャメロン首相は28日のEU首脳会議で、国民投票の結果を報告するとともに、EU離脱交渉開始の条件である正式な離脱通知は、10月までに選出される次の首相に委ねると説明しました。英国を除くEU27か国の首脳は29日に非公式会議を開催し、今後の対応を協議します。


[これからの展開]

FRBのパウエル理事は28日のシカゴでの講演で、「世界のリスクはいまやこれまで以上に下向きに移った」と指摘。「英国民投票でEU離脱が決定したことは、米国を含む各国にとって新たな逆風となる可能性がある」との見解を示した一方、「英国民投票の影響を判断するには時期尚早だ」としました。

市場では、FRBの次の一手は「利下げ」との見方も浮上。市場の金融政策見通しを反映するFF金利先物が織り込む、FRBが年内に利上げを行う確率が「8.6%」に対し、利下げの確率が「12.2%」です(28日時点)。

英国民投票を受けた金融市場の動揺が落ち着けば、市場の関心は各国の金融政策に戻る可能性があります。その場合、米ドルに下押し圧力が加わるかもしれません。そして、米ドル安が進めば、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルが上昇しやすいとみられます。一方、クロス円である豪ドル/円やNZドル/円については、それぞれ豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルの上昇と、米ドル/円の下落の綱引きとなり、“もみ合い状態(レンジ相場)”になるかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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