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2016/06/02 16:38【オセアニア・レポート】豪ドル・NZドルとも、OPEC総会の生産枠協議決裂後の下落に要警戒!

[レビュー]

2日東京時間の外国為替市場は、豪ドルは対円・対ドルとも軟調推移、NZドルは対円ではやや軟調展開で推移したものの、対ドルは比較的しっかりした値動きで推移しました。

豪ドルは、2日に発表された豪4月貿易収支が前回値および事前予想値よりも良かったものの、4月小売売上高が前月比で前回値および事前予想値に比べ低かったこともあり、値動きとしては好悪材料で相殺されたような形となりました。

豪ドル、NZドルとも対円で下落した要因は、日経平均株価が一時前日比400円を超す下げであったこと、またそれに伴いドル/円が5/18以来となる108円台まで下落したことが大きいと言えます。

これは、昨日の安倍首相の記者会見内容や日銀追加緩和期待の後退、さらには今晩のECB理事会や明日に控える米雇用統計といったイベントを見極めようとする様子見ムード主体のマーケット環境の間隙を突くような動きが目立ちました。


[これからの展開]

昨日の当欄でもお伝えした乳製品電子オークション(GDT)が昨日海外時間に公表され、前回入札時よりも3.4%上昇する結果となりました。

乳製品価格はNZ最大の輸出産品であり、今後のRBNZ(NZ準備銀行)の金融政策にも少なからず影響を与えるものですが、足もとではRBNZの6月追加利下げ観測がやや後退し、NZドルの堅調要因となっています。

NZドル/米ドルは、60分足や4時間足チャートでは緩やかな上昇基調を継続しており、多少の調整はあるにせよ今後しばらくは比較的堅調な推移が予想されます。

円高の影響も受けて、やや上値の重い状態となっているNZドル/円ですが、足もとでは21日移動平均線である74円を意識しながら、比較的しっかりした値動きとなりそうです。

豪ドルに関しては、対円・対ドルともに短い時間足チャートではやや下押しの時間帯となりそう。それぞれの足もとのポイントは、豪ドル/円では21日移動平均線・-2σラインである78.63円をキープできるか否か、豪ドル/米ドル では4時間足・21MAラインである0.7222ドルをキープできるかどうか。

これから海外時間にかけての注目は、ECB理事会とその後に行われるドラギECB総裁のコメント、さらにはウィーンで開かれるOPEC(石油輸出国機構)総会ですが、特にOPEC総会において石油生産枠合意が物別れに終わった場合は、原油価格の下落に伴って資源国通貨である豪ドル・NZドルが下押しする可能性も警戒しておいた方がよさそうです。

一方で、純粋にテクニカルシグナルだけに焦点を当ててみると、豪ドル/米ドルの日足チャートにおいて、1/20安値の0.6826ドルと4/21高値の0.7836ドルを結んだフィボナッチリトレースメント61.8%押し水準である0.7212ドル付近は大いに意識される展開となりそうです。

オシレーター系指標である、DMIの構成ラインである+DIと-DIもほぼクロスしており、今後+DIが-DIの上方に放れるような展開となれば、押し目完了→上昇基調のスタートと捉えてよさそうです。




(チーフアナリスト 津田隆光)

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