2016/05/27 13:42【オセアニア・レポート】イエレンFRB議長の講演に注目、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルに影響する可能性も!?
[レビュー]
27日東京時間の外国為替市場は、動意に欠ける展開。ドル/円やクロス円は、総じて昨日NY終値近辺での“もみ合い”となりました。日経平均は堅調に推移したものの、イエレンFRB(米連邦準備理事会)議長の講演を今晩に控え、様子見ムードの強い展開となりました。
G7首脳宣言では、「為替市場の過度な変動や無秩序な動きは、経済や金融市場に悪影響」と改めて指摘されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。
[これからの展開]
FRBのイエレン議長が本日、ハーバード大学で講演を行う予定です(日本時間28日午前2時15分)。
FRBは前回4月25-26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利を0.25-0.50%に据え置きました。ただ、その後に公表された議事録で、FRB当局者が4月のFOMCで「今後のデータが、4-6月期の景気の反発、労働市場の改善の継続、インフレ率の2%目標への接近などを示すのであれば、ほとんどの参加者は6月の利上げが適切となる公算が大きいと判断した」ことが判明。市場では、次回6月14-15日のFOMCでの追加利上げ観測が高まりました。
イエレン議長が本日の講演で、FRBの利上げ時期について新たな手掛かりを示すかどうかに注目です。新たな手掛かり材料が提供されれば、為替市場が反応する可能性があります。反応としては、“FRBの6月利上げ観測が一段と高まる→米ドル買い→豪ドル/米ドルやNZドル/米ドル下落” “FRBの6月利上げ観測後退→米ドル売り→豪ドル/米ドルやNZドル/米ドル上昇”が予想されます。
市場の金融政策見通しを反映するFF金利先物では、6月のFOMCで追加利上げが行われる確率が28%、政策金利を据え置く確率が72%織り込まれています(26日時点)。
(アナリスト 八代和也)
27日東京時間の外国為替市場は、動意に欠ける展開。ドル/円やクロス円は、総じて昨日NY終値近辺での“もみ合い”となりました。日経平均は堅調に推移したものの、イエレンFRB(米連邦準備理事会)議長の講演を今晩に控え、様子見ムードの強い展開となりました。
G7首脳宣言では、「為替市場の過度な変動や無秩序な動きは、経済や金融市場に悪影響」と改めて指摘されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。
[これからの展開]
FRBのイエレン議長が本日、ハーバード大学で講演を行う予定です(日本時間28日午前2時15分)。
FRBは前回4月25-26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利を0.25-0.50%に据え置きました。ただ、その後に公表された議事録で、FRB当局者が4月のFOMCで「今後のデータが、4-6月期の景気の反発、労働市場の改善の継続、インフレ率の2%目標への接近などを示すのであれば、ほとんどの参加者は6月の利上げが適切となる公算が大きいと判断した」ことが判明。市場では、次回6月14-15日のFOMCでの追加利上げ観測が高まりました。
イエレン議長が本日の講演で、FRBの利上げ時期について新たな手掛かりを示すかどうかに注目です。新たな手掛かり材料が提供されれば、為替市場が反応する可能性があります。反応としては、“FRBの6月利上げ観測が一段と高まる→米ドル買い→豪ドル/米ドルやNZドル/米ドル下落” “FRBの6月利上げ観測後退→米ドル売り→豪ドル/米ドルやNZドル/米ドル上昇”が予想されます。
市場の金融政策見通しを反映するFF金利先物では、6月のFOMCで追加利上げが行われる確率が28%、政策金利を据え置く確率が72%織り込まれています(26日時点)。
(アナリスト 八代和也)
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※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
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